カエルハンター直伝!カエルを探しに行ってみよう


「カエルハンター」という聞きなれない肩書きを持ち、両生爬虫類をこよなく愛する鍋田陽二さん。

 

時間をつくっては日本各地のみならず、世界中をフィールドに「カエルなどを探し、観察する」活動を重ねています。

 

国内に生息するカエルは残り2、3種でコンプリートするという鍋田さんに、カエル探しを通して自然の観察の仕方を教えていただきました。



まずは見つけたいカエルについて調べよう

カエルハントをする前には、下調べをしっかりとすると遭遇率が高くなる

 出典  Funmee!!編集部


「まず、カエルハントは産卵期の種類を狙います。それは産卵期だと産卵のため水場に集まる事と、雄が求愛の為に鳴くことにより位置を特定しやすいからです」

 

なかには真冬に産卵期にはいる種類もいるので、本やインターネットを使って興味を持ったカエルの生態を調べ、産卵期を知ることから始めます。その後、生息地も確認して、産卵期になったらフィールドへ行きましょう。カエルによっては、模様や大きさだけでは判別しにくい種類もいるため、専門の人が監修や執筆した「カエル図鑑」が一冊あると重宝します。   


さらに周辺の情報や天候、行政で定められている禁止事項も事前に確認しておきましょう。



必要な機材を用意しよう

左から懐中電灯、一眼レフ、望遠マクロレンズ、ヘッドライト。中央にあるのが、カエルの図鑑『日本のカエル+サンショウウオ類』(奥山風太郎著/山と渓谷社)。一眼レフにはペンタックスの「K-S2」、レンズは標準ズーム「HD PENTAX-DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE」と、望遠マクロ「smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR」を使っている

 出典  Funmee!!編集部


ハントとはいえ捕らえたり、移動させたりすることは避けたいので、撮影のためのカメラ類を用意します。写真はスマホでも撮れますが、被写体の動きに合わせてシャッタースピードを調整でき、暗い場所でも撮りやすい一眼レフかコンデジがおすすめです。

 

ヘッドライトは自分の動きやすさや安全のために、懐中電灯は夜間や岩場の間やカエルがいるかどうかをしっかりと照らすために使います。

 

また、繁殖期にはスピーカーとスマホもあると便利です。事前にYouTubeなどで探すカエルの鳴き声をチェックしておき、その音声を田んぼなどで流して、共鳴させて位置を確認するという手法も使えます。



カエルハント当日に必要な装備とは


レインウエアと、その下には動きやすく速乾性のあるウエアを用意し、汚れた手を拭える手ぬぐいなどもサコッシュやバッグに入れておきましょう。


水深がある場所ではカエルは見つけにくいので水中にまで立ち入る装備は不要です。ただし、岩場は濡れると苔で滑りやすいため、靴底が滑りにくい素材や形状の長靴を履いていると安心。

 

目の細かいタモや観察用のケースもあるとハントしやすくなります。ただし、タモは捕獲目的とみなされることがあるため、国内希少野生動植物種などが生息しているようなエリアでは使用を控えたほうが無難です。 



長靴と目の細かいタモ、観察用のケース

 出典  Funmee!!編集部



夕暮れからフィールドへ! 足下から探してみよう


カエルがいそうな場所に到着したら、フィールド全体を確認しましょう。カエルがいそうなポイントに移動して、まずは足下をチェック! カエルは水際とその周辺にいることが多いので、水際で探しましょう。その場合は石の裏側などをチェック。ポイントは、静かに石を返すこと。まだ明るい夕暮れ時でも懐中電灯の光を当てることで小さなカエルを見落としにくくなります。   



石や小岩の裏側にいることも

 出典  Funmee!!編集部



草や枝の湿り気のある茂った場所も探そう


川の端で枯れ草や枝が溜まっている場所もカエルの生息ポイント。湿気が集まる場所にカエルがいることが多いので要チェックです。



枯れ草をかき分けてみよう

 出典  Funmee!!編集部



発見したら、撮影!

のちに判別できるようにしっかり撮影しておこう

 出典  Funmee!!編集部


近くによると逃げてしまうこともあるので、なるべく望遠マクロレンズやズーム機能があるものがおすすめです。

 

渓流ではカエルの生息と合わせて「サンショウウオ」や「イモリ」がいることもあります。この日は、カエルは見つけられませんでしたが、すっかり日が落ちた頃にサンショウウオを発見。カエルに出会えなくても、こうした生物に出会えるのもカエルハントの楽しみのひとつです。   



水際に小さなサンショウウオを発見!

 出典  Funmee!!編集部


■プロフィール

鍋田陽二さん

魚類と両生爬虫類をこよなく愛する冒険家&ハンター。株式会社ハイブリット販売 代表取締役社長。1970年福岡県生まれ。Facebook上の釣り愛好会『魚塾』の塾長も務める。Facebook Twitter ブログ



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文:井上綾乃(Ayano Inoue)

写真:飯村ゆみ(Yumi Iimura)



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Funmee!!編集部

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