力を抜いて、頑張らない。身体と対話するテラノ式手ぬぐい体操


寺野正樹さんは、長年にわたって身体機能を探究し、オリジナルの脱力メソッド”テラノ式手ぬぐい体操”を確立しました。


今回は手ぬぐい体操の基本的な動きを教わりながら、身体を上手に使う方法をうかがいました。前向きな気持ちでいたい方、毎日をより良く過ごしたい方、ぜひお試しあれ!



手ぬぐい体操のルーツはブルース・リーだった!

ポジティブな雰囲気の寺野さん

 出典  Funmee!!編集部


―― そもそも、オリジナルの「手ぬぐい体操」をつくろうと思った経緯は?


身体を探究しているときにブルース・リーにたどりついて、まずそのブルース・リーが使っているヌンチャクがすごい道具だと気づきました。ヌンチャクは左右で同じ軌道を描くことが基本で、使いこなすにはリズム感と身体の柔らかさが大切で。「これは使える!」と。

 


―― きっかけはブルース・リー!


で、何かの拍子に偶然、ヌンチャクと手ぬぐいの長さを合わせてみたらほぼ同じだったんです。そこで、ヌンチャクの代わりに手ぬぐいを使ってみよう思い、手ぬぐい体操が始まりました。でも、最初は手ぬぐいの両端を握るから、誰かに教えても「力が抜けているかどうかわからない」って言われて。

 


―― しっかり力を込めちゃいますもんね。


そこで試行錯誤するうちに、手ぬぐいの端を結んで輪にする方法を見つけました。輪に指を引っかけると、身体の力を抜きやすいことに気づいたんです。



手ぬぐいの輪っかによって体操が進化!

 出典  Funmee!!編集部

テラノ式手ぬぐい体操をやってみよう。

まずはテラノ式手ぬぐい体操の基本の動き

無理をせず、心地よさを感じることが大切

 出典  Funmee!!編集部


―― それでは、テラノ式手ぬぐい体操の基本の動きを教えてください。


まずやってみてほしいのは、“バンザイ大回転”です。手ぬぐいの輪を両手の親指に引っかけ、胸の前で両腕を広げ、バンザイするように腕をあげます。


この時、腕を頭の上まであげられる人はあげて、それが難しい人はあげられる高さまででOKです。

 


―― おお、けっこう辛いですね。


大切なのは心地よさを感じることなので、無理は禁物です。この姿勢で腕や肩の力を抜くと、腕がぶら下がっているような感覚になるはずです。痛いと感じる所まで行ったら腕を戻します。



さらに効果をあげたいなら、“弓反りのポーズ”!

基本ポーズのバンザイ大回転

 出典  Funmee!!編集部


さらに効果を上げたい場合は、腕をあげたまま身体を横に倒す“弓反りのポーズ”がオススメです。この時も、脱力して横側に倒れ込むようなイメージが大切です。腕や肩から脇腹、腰までが伸びるような感覚を体験してください。



応用編、弓反りのポーズ

 出典  Funmee!!編集部


―― この体操を続けることで、どのような効果がありますか。


デスクワークはもちろん、体を動かす作業でも、どうしても胸が閉じていきます。その結果、呼吸が浅くなって身体が冷えてしまう。胸が開くと肩こりなどが解消されてリラックスできるので、人と気持ちが通じやすくなると思います。

 


“手足脱力リング”で肩や腕、太ももをゆっくり伸ばしてみよう!

身体の重さを活かす手足脱力リング

 出典  Funmee!!編集部


―― せっかくなので、もう一つ別のポーズを教えてください。


では、“手足脱力リング”というポーズをやってみましょう。


最初に、手ぬぐいを同じ側の手足にかけて、逆側の足の膝は曲げ、手は後ろに着けてキープします。この状態で身体ごとゆっくり後ろにもたれかかってください。持ち上げられた足の重さによって肩や腕、太ももの裏を伸ばせます。



体操をするときの注意点


―― 体操をするときに、気をつけるべき点は?



身体をじっくり感じること、できるだけ力を抜くこと、頑張らないこと、ゆっくり動くこと、息を止めないこと、楽しむこと。この6つを意識して身体を動かすと、よりスムーズです。

 


―― 手ぬぐい体操は毎日やった方がいいですか。


毎日できればそれに越したことはありませんが、難しければ自分のペースで大丈夫です。一回やれば一回分の進歩は必ずあるので。小さな変化かもしれないけれど、続ければ身体は確実に柔らかくなります。



このメソッドで200年後の未来を変えたい

 出典  Funmee!!編集部


―― 現在は全国各地でワークショップを開いているようですが、手ぬぐい体操に興味を持つ方はどのような方が多いですか。


やっぱり女性が多いですね。年齢層は30~40歳くらいがメインで、これまでの最高齢は89歳のおばあちゃんです。一番驚いたのは、五十肩の人が2~3分で腕をあげられるようになったときですね。

 


―― 開催場所は日本中ですか?


日本だけでなく、すでにハワイと台湾ではワークショップを開催して、好評のうちに終えることができました。今後もいろいろなところでワークショップを行って、200年後、テラノ式手ぬぐい体操が詠み人知らずの歌みたいになって世の中に広まっていたら嬉しいですね。……いや、正直に言えば、発見者として僕のこともちょっとだけ知ってほしいかな(笑)。




■プロフィール

寺野正樹さん

愛知県名古屋市出身。大学在学中からフリーライターとして活動するかたわら、ライフワークとして身体運用を研究。その結果、2009年に脱力メソッド“遊体法/テラノ式手ぬぐい体操”を確立。現在は、全国各地でワークショップを開催するほか、東京都世田谷区に構えるスタジオ粋創庵にてプライベートセッションも行っている。

 

遊体法/テラノ式手ぬぐい体操


 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:吉田勉(Tsutomu Yoshida)

写真:柏木ゆり(Yuri Kashiwagi)



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Funmee!!編集部

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