【ヘンアイ国産自動車の会】#12 日産 Be-1(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。日産 Be-1の色褪せない魅力を探ってみましょう。




今回紹介するのは、’88年式の日産「Be-1」です。レトロな外観を持つパイクカーと呼ばれるジャンルを切り開いた一台です。

 

パイクカーの「パイク」とは、槍の先端といった意味があり、先鋭的なクルマといった意味合いになります。つまり時代に逆らって生まれた変わったクルマを指す言葉ということですね。



マーチをベースとしているため、全長約3.6m、全幅1.6mと、コンパクトです

マーチをベースとしているため、全長約3.6m、全幅1.6mと、コンパクトです

 出典  Funmee!!編集部


時はバブル全盛期。クルマは四角くシャープなデザインが流行していました。そんな中’87年に生まれたBe-1は、全体的に丸みを帯び、どこかレトロな雰囲気を持つデザインがとてつもなく先鋭的だったのです。ちなみに数あるデザインスタディの中から、『B1案』が採用されたのが車名の由来だといわれています。

 

1万台限定で発売をスタートすると、キュートなルックスに注文が殺到。急遽抽選となるほどの人気でした。Be-1の成功を受け、日産は翌’88年にパオ、さらに’91年にフィガロを販売。後に『パイクカー三兄弟』といわれるようになります。



背面のキャリアには専用の防水バッグが付属します

背面のキャリアには専用の防水バッグが付属します

 出典  Funmee!!編集部


楕円を基調とした各部のボディデザインはもちろんですが、Be-1は内装も非常にこだわってデザインされています。デジタルパネルやオートエアコン全盛時代に、ビンテージミニを彷彿させるパネルレスのシンプルなダッシュに、丸いスピードメーターのみが配置されるコックピットはまさに先鋭的。高機能や充実装備へのアンチテーゼだったのです。




驚くほどシンプルかつデザイン性の高いダッシュ周りですね

驚くほどシンプルかつデザイン性の高いダッシュ周りですね

 出典  Funmee!!編集部


通常パワーウインドーなどのスイッチがズラッと並ぶドアパネルですが、Be-1のそれは驚くほどシンプル。ウインドーの開閉は手動で、ドアを閉める際は、丸いパイプ状の手摺を持って引っ張る仕組みです。さらにドアポケットは鉄パイプ製というなんともプリミティブな作り。ハイテクの「ハ」の字も感じられません。

 

そんなBe-1にはキャリアやドアに備わるバッグなど、オシャレなオプションが豊富に用意されていました。また40代後半の人にとっては懐かしさを覚えるであろう、青山に期間限定でオープンした『Be-1ショップ』では、アパレルや時計といったオリジナルBe-1関連グッズを購入することができたのです。



脱着可能なバッグは当時のオプションパーツでした

脱着可能なバッグは当時のオプションパーツでした

 出典  Funmee!!編集部


エンジンフードはフロント側にヒンジを持つ逆開きを採用。K10型マーチをベースとしているため、エンジンはMA10型987ccを搭載しています。燃費もよくタフなユニットです。マーチと共通なので、エンジン関連の部品には困らないでしょう。



MA10型エンジンは987ccから52馬力を発生します

MA10型エンジンは987ccから52馬力を発生します

 出典  Funmee!!編集部


ホイールはボディ同色にペイントされた12インチのスティールホイール。実は後のパオやフィガロも同じホイールを採用します。黒いセンターキャップはプラスティック製で、ツメの部分が経年劣化しているため、Uさんは走行中に脱落しないよう普段は外しているそうです。



マッドフラップはオプション。ボディ同色のホイールに黒いハブキャップが備わります

マッドフラップはオプション。ボディ同色のホイールに黒いハブキャップが備わります

 出典  Funmee!!編集部

トミカリミテッドヴィンテージ TLV-N39a 日産Be-1(黄) 完成品

日産のパイクカーシリーズ第一弾であるBe-1のトミカ。

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■プロフィール

Uさん

埼玉県在住。Be-1はこれで2台目。コンディションを維持するため、このBe-1はガレージで保管。他にも国産旧車を所有するクルマ大好きの52歳。

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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Funmee!!編集部

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