思い描く夢世界は“アメリカン’70s”!フォルクスワーゲンで実現するサーフィンライフ


横浜市で’70sスタイルのサーフボードを取り扱うサーフショップ「HOLY SMOKE」を営む梶川剛志さんは、これまでにビートルやワーゲンバスなど、10台以上のフォルクスワーゲンを乗り継ぐフリーク。しかも、ほぼすべてが’70sのモデルというこだわりようだ。

 

梶川さんが’70sワーゲンにのめり込んでいった経緯を教えてもらった。



’70sの西海岸カルチャーからワーゲンに辿り着いた

店内には’70sスタイルのサーフボードからアパレルまで、梶川さんの世界観を反映するプロダクツが並ぶ

 出典  Funmee!!編集部


―― どういった経緯でワーゲンにハマっていったのでしょうか?

 

僕はアメリカンカルチャーからワーゲンにつながりましたね。中学生くらいから音楽やファッションを中心に、アメリカの西海岸のものが大好きだったんです。

 

アメリカンカルチャーの中でも特に1970sが好きで、当時のワーゲンは大衆車として普通の人が乗るクルマ。サーフィンがアメリカで急激に広まった’70s当時の雑誌を見ていると、多くのサーファーが乗っていたのがワーゲンだったんです。だからぼくの中ではいまでもワーゲンがサーフビークルの象徴なんですよ。



梶川さんにとってのワーゲンは、ヴィンテージとは言ってもあくまでもサーフィンに行くためのツール。サーフィンの道具を積んで日常的に走り回っている

 出典  Funmee!!編集部


―― ワーゲンと出会うまではどんなクルマに乗っていたんですか?

 

いまでも乗っていますが、フルサイズのアメリカ車を何台も乗り継ぎました。その時も’70年代のクルマが多かったですね。知り合いを通じてアメリカから輸入して、自分で直しての繰り返し。

 

最初に乗ったワーゲンは1972年のタイプ1スタンダードで、それまで5,900ccのアメリカ車に乗っていたのに、急に1,200ccのタイプ1(ビートル)だったから性格が真逆の乗り物でしたね。でもその乗り味や排気音が心地よくて楽しかったんです。スピードは遅いですけどね(笑)



’70年代はワーゲンがアメリカで市民権を得た時代

現在乗っているハイルーフモデルをアメリカから輸入する前の写真。西海岸らしい真っ青な空やヤシの木がある風景にもよく似合う

 提供  梶川剛志さん


―― ヴィンテージ・ワーゲンの中でも’70sは人気のある年代なのでしょうか?

 

’70sはそれまでより安全基準が厳しくなってボディの形状に変化があったり、’67年から電圧が12Vになって少し進化した部分もあるから、それを嫌がる一部のマニアも正直いますね。でも進化を否定するのっておかしいじゃないですか。

 

それに、’70sのアメリカはサーフィンだけじゃなくスポーツやレジャーがすごく盛んで、そこで安くて丈夫なワーゲンが大衆に浸透した。ワーゲンがアメリカで市民権を得たのはむしろ’70sなんです。ぼくはこの時代の車両こそが本物のアメリカのワーゲンだと思っています。

 

 

―― ’70年代のモデルであること以外に、車両を選ぶとき意識することはありますか?

 

すべての車両と言うわけではないですが、当時のオリジナルペイントにもかなりこだわっています。古ければ古いほど色を塗り替えている車体が多いのですが、新たに色を入れた時点で過去の修復歴がわからなくなってしまうので、事故車であったことすらわからない可能性があるんですよ。

 

オリジナルペイントは程度がイイ車両の証みたいなもの。時間をかけて変化した独自の色合い、雰囲気のペイントはいま日本でも世界でも人気が高いんですよ。



梶川さんのワーゲンはほぼ全てが当時のオリジナルペイント。経年によるこの風合いもヴィンテージカーの楽しみ方のひとつだ

 出典  Funmee!!編集部


―― 梶川さんが惚れ込んだワーゲンのスタイルは?

 

あくまでもアメリカンカルチャーのなかで、西海岸のビーチ沿いを走りまわる大衆車としてのワーゲンです。当時の西海岸の若者たちがそうであったように、極力自分の手で整備やメインテナンスを施し、現代の日本の道路事情でもサーフィンに行くツールとして使えるコンディションをキープしています。

 

オリジナルペイントにこだわり車両が歩んできた歴史ごと楽しんだり、懐古主義に走ることなく自分のライフスタイルに合わせたワーゲンとの付き合い方を貫くスタイルも、フリークの嗜みと言えるかもしれません。




■プロフィール

梶川剛志さん

1968年生まれ。中学生の頃からアメリカンカルチャーに傾倒し、25歳でサーフィンを始める。趣味が高じて、約15年前に脱サラし’70sスタイルのサーフショップ「HOLY SMOKE」をオープン。サーフィン以外に、ヴィンテージカーや釣りにも造詣が深く、一度ハマった趣味はとことん追求するタイプ。

 

 

■取材協力

HOLY SMOKE

神奈川県横浜市青葉区荏田町305-2

TEL:045-914-5573

営業時間:12:00〜20:00(月〜金)、11:00〜20:00(土日)

休み:無休

 

 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:百々智広(Tomohiro Momo)



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Funmee!!編集部

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