【東京・谷中】古民家を改装した隠れ家ビアホールでクラフトビールを堪能


大きな仕事が一段落ついた。おいしいビールが飲みたい。
繁華街の賑やかなビアホールへ出かけるのもいいけど、せっかく激務が片付いて体を休められるんだし、もっとゆったりした時間の使いかたをしたいな。

そんなときにうってつけのスポットがここ「谷中ビアホール」。
古民家の落ち着いた雰囲気を楽しみながらクラフトビールを楽しめます。

日暮里駅から谷中霊園方面に徒歩約10分。
道中には大きな建物がなく、区画全体の天井が低い落ち着いた旧き佳き街並み。
高層ビルに囲まれた街で過ごす平日とのメリハリがはっきりして、休日の開放感が際立ちます。
公園へ駆けていく地元の子供たちとすれ違った先に飛び込んでくるのは、ちょっと見たことのない光景。

 Funmee!!編集部


住宅街に溶け込みつつも異彩を放つ古めかしい日本家屋。
窓を覗くと、ビールを乾杯している人々の姿が。
ちょっとちぐはぐな世界観がわくわくを掻き立てる、ここが谷中ビアホール。

 谷中ビアホール


客席には若い女性のほか、外国の方が多く、落ち着いた雰囲気でビールを楽しんでいます。

 Funmee!!編集部


これがここでしか飲めない谷中のクラフトビール「谷中ビール」。
ビール通にはおなじみのクラフトビールメーカー「アウグスビール」が谷中ビアホールのためだけに製造した、ここでしか飲めないクラフトビールです。
飲みやすいようにアルコール度数を低めに抑えているほか、古民家の色味と合うよう一般的なビールの約2倍の麦とホップを使用して濃い琥珀色になるよう調整しているそうで、細やかななこだわりが随所に行き届いています。

 Funmee!!編集部


初めての来店なら、おすすめは4種類のビールを少しずつ楽しめるテイスティングセット(1,200円)。
手前右から時計回りに谷中ビール、アウグスホワイト、アウグスオリジナル、アウグスIPA。
どれもアウグスビールの製品です。

アウグスホワイトは、ビール初心者でも飲みやすいホワイトビール。
爽やかな風味と甘味は、風味付けに使われているオレンジピールとコリアンダーからくるもの。

アウグスオリジナルはアウグスビールの看板商品。
正統派の日本のビールといった味わいですが、酵母が生きたままの状態が保たれていて、一段上の深いコクが印象深いまた飲みたくなる逸品です。

アウグスIPAはクラフトビールの定番であるIPA(インディア・ペールエール)らしい濃いホップの風味と強めの苦味が楽しめます。

 Funmee!!編集部


定番おつまみ、フランクフルトの土鍋ロースト。

 Funmee!!編集部


一番人気のおつまみだというえびのアヒージョ。
こちらのビールには塩気の強いおつまみが実によく合います。


「気軽に入ってさっと一杯飲んで帰れるお店でありたいと思っています。
特に女性のかたが入りやすいお店って本当に少ないので、そういうかたにはぜひ足を運んでいただきたいです」
そう話すのは、この谷中ビアホールの“若女将”穴迫さん。

 Funmee!!編集部


「意外に思われるかもしれませんが、この谷中ビアホールを運営しているのは、株式会社ヒーローというアメリカンスタイルのキャンプ・BBQ事業を展開している企業なんです。
古民家再生プロジェクトを手がけるNPOからのオファーを受け、この空間で我々ができることをと模索した結果、“和のBBQ”というコンセプトに至り、このビアホールが生まれました。」

BBQのノウハウを古民家という立地で活かすために、気をつけなければならないことは多かったそうです。
そのひとつが、木造の古民家の保存にとって大敵である湿気。
「調理器具の外に蒸気が漏れ出すような調理法のメニューはNG。何か解決策はないかと探している中で見つけたのが、この長谷園の土鍋でした。」

 谷中ビアホール


調理場にずらりと並ぶさまざまな色・形の土鍋。こちらはすべて伊賀の窯元「長谷園」のもので、土鍋でありながらダッチオーブンの役割を果たす優れもの。
外に蒸気を逃さずスモークやローストができるこちらの土鍋の存在は、BBQのノウハウを活かしたメニューの提供にあたって必要不可欠なものでした。

 Funmee!!編集部

 Funmee!!編集部


「長谷園さんとの出会いもそうですが、例えば冬季限定で提供しているチーズフォンデュと肉まんも、営業を続ける中で築地市場のかたとの交流が生まれたからこそ実現したメニューなので、そういったご縁はとても大事にしています。築地の八百屋さんとお肉屋さんが本当によくしてくれていて、材料をまさに“築地直送”してくださるんです。」

 Funmee!!編集部

「築地仲卸人厳選野菜のチーズフォンデュ」

 Funmee!!編集部

「築地近江屋の肉まん」


たくさんの出会いを引き寄せ、豊かな空間を提供し続けてきた谷中ビアホールですが、その眼差しは外側ばかりに向いたものではありません。

「ご近所さんとの関わりは大切にしています。保育園に子供を預けた帰り道のお母さんが買い物ついでに一杯飲んで帰っていく、といった使いかたはとてもうれしいです。コンビニ感覚で近所の子たちが300円を握りしめてフランクフルトを食べに来たりということもよくあります。今後もふらっと寄ってゆったり過ごせる場所であり続けたいというのが一番の理想ですね。」

若女将の言葉通り、取材中も敷地内を犬の散歩中の人が通っていったり、近所の方が世間話がてら寄っていったりしていました。
ビアホールというとわいわい賑やかに盛り上がってストレス発散、といった雰囲気をイメージしがちですが、ここはゆったりとした時間の流れの中でビールが楽しめるまたとない場所です。

節目節目で仲間同士集まって、ビールを片手に落ち着いてとっくり話しこんで、日々のあれこれをリセットして「明日からまたがんばろう」と言い合う、そういう大人同士の付き合いをやる場所として、谷中ビアホールは最適な場所のひとつになるかもしれません。

 Funmee!!編集部


■公式facebookページ

■住所
 東京都台東区上野桜木2-15-6 1-1F(日暮里駅南口徒歩7分)

Funmee!!ライター
平石ゲル

フリーライター。
TVとポップミュージックとストリートカルチャーと和文化が得意です。
Twitter - @gel_monolith

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