湖や川辺など大自然の中でテントを張り、蒸気浴(テントサウナ)で温まったら、川や湖に飛び込み大自然の水風呂を満喫。そしてほとりで休んで外気浴を楽しむ……。
これをただひたすら繰り返すテントサウナパーティ。想像しただけでも気持ちよさそうですよね。
今回は、テントサウナパーティ主催の藤山誠さんに野外サウナの魅力を教えてもらいました。
サウナで“ととのう”と、五感も鋭くなり気持ちもポジティブに
「サウナが大好きな人たちのあいだでは、終わった後の気持ちいい状態を”ととのった”と言うのですが、気持ちがポジティブになり、五感も鋭く、そして頭もクリアになります。結果として、今まで気がつかなかったモノの美しさに気づくこともあるんです。僕たちのやっているテントサウナも“パーティ”と名付けていますが、本質は瞑想したり、精神を高めるところにあると思います」
藤山さんいわく、サウナでととのうと仕事のアイデアもどんどん出てくるそうで、働く大人たちにとってまさにイイコトだらけ!
忙しい人たちへテントサウナがおすすめの理由
屋外のテントサウナが働く大人たちにおすすめな理由は、大自然というロケーション以外にもあるんだとか。
「大自然の中でのロウリュって、すごく気持ちがいいんです」
ロウリュとは、フィンランドに伝わる入浴法で、薪ストーブの上で熱せられているサウナストーンに水をかけ、ものすごい勢いで蒸気を発生させ、体感温度をあげて汗をかきやすくすること。
このロウリュによって、蒸気が体をあたためてくれるのですが、たっぷり汗をたくさんかいた後に、川や湖に飛びこむと「自我が消えて、自然と一体になれたような感覚」が味わえるんだとか。
「もう1つはヴィヒタ(vihita)と呼ばれる白樺の若葉です」
テントサウナパーティでは、この葉っぱで身体を軽く叩いたり、マッサージしたりするそうです。林さんによると、ヴィヒタは化粧品にも使われることがあるらしく、香りも良く、とにかく気持ちがいいとのこと!
毎日忙しい日々を送る大人たちにとって、癒しの空間になること間違いなしです。
サウナは前戯、水風呂が本番、外気浴は余韻を楽しむ時間
サウナの正しい入り方は、サウナ・水風呂・外気浴の順に最低3回繰り返し入ること。何分という決まりはなく、それぞれ自分の体調に合わせて次のステップにすすめば、OK。サウナは精神的な高みを目指すものですから、ぜひ心の声に耳を傾けてみましょう。
「1番気持ち良さを感じられるのは水風呂だと思います。たっぷり汗をかいたあとに、天然の水風呂である湖へ飛び込む気持ちよさをぜひ感じてほしい! サウナのときは水風呂が恋しく、水風呂に浸かっているとサウナが恋しくなるんです。そのあとの外気浴は気持ちよさの”余韻”を感じられますよ」と熱く語ってくれました。
ただ汗をかいて、気持ちいいだけではなく、自然に癒されて心身ともに穏やかになるテントサウナ。
この夏はぜひ、大自然の中で、心身をととのえてみるのはいかがでしょうか?