アメ車もアメカジも大好き!!超人気ハンバーガーの生みの親・車田篤さんがアメリカに魅せられた理由


『THE GREAT BURGER』をはじめ、さまざまなアメリカンスタイルのお店をプロデュースしている車田篤さん。子供のころに見たアメリカ映画の世界観に強く影響され、「好き」を追求する過程で現在の業態に至ったといいます。アメリカンカルチャーの何がそこまで車田さんを惹きつけるのか――じっくりとお話を伺いました。



80年代のアメリカ映画が人生を変えた!

 出典  Funmee!!編集部


―― 車田さんは、80年代のアメリカ映画に強く影響を受けたそうですね。


そうですね。僕は77年生まれですが、『E.T.』も『BACK TO THE FUTURE』も『STAND BY ME』も、映画館に足を運んでリアルタイムで観ました。


 

―― ずばり、どこに惹かれましたか。


たとえば『E.T.』なら、リビングルームにチェックのソファやオシャレな照明があって、そこで子供たちがデリバリーのピザを食べたりしているシーン。そういう映像から伝わってくる世界観、アメリカのカルチャーに思い切り引き込まれました。今でもそうですけど、歴史の短い国だからこそ伝統に縛られない自由さがあって、発信力も強いですよね。

 


―― ファッションも影響を受けていそうですね。


当時から今に至るまでずっとアメカジで、365日のうち360日はデニムを履いていますね(笑)。好きなファッションは一生変わらないと思います。

 


―― となると、自家用車もアメ車だったり?


はい、古いアメ車を2台所有しています。1台は75年型のフォード・ブロンコ。もう1台は89年型のクライスラージープ・グランドワゴニア。こまめに面倒を見てあげないと壊れやすかったりするところが好きです。手がかかるぶん可愛く思えるというか。

 


いわゆる”アーリーブロンコ”と称される、’75年式フォード・ブロンコ(左)と、’89年式のクラスラージープ・ワゴニア(右)

 提供 車田篤さん


―― 車は駄々っ子の方が愛着を持てるって言いますもんね(笑)。


そうなんです(笑)。あと、プロダクトとしてすごくアメリカを感じる。ちょっとしたディティール、デザイン、フォルム、雰囲気、無駄の多さ(笑)、すべてが好みです。なので、基本的には改造しません。オリジナルに近い当時のままの状態で乗りたいので。



アメリカ×ハンバーガー。2つの「好き」を仕事に

 出典  Funmee!!編集部


―― 多感な時期にアメリカンカルチャーにハマって、今もライフスタイルに取り入れているわけですね。その後、車田さんは20代前半で飲食業を始められて。


料理はもともと好きで、学生時代から飲食店でアルバイトをしていました。母が自家製のケーキとコーヒーを出す喫茶店をやっていたことにも影響を受けています。今でも仲間内では「食へのモチベーションが異常に高い」って言われますね(笑)。

 


―― 1店舗目からアメリカンな雰囲気のお店だったのですか。


いえ、2002年にオープンした『ease』というお店はイタリアンが主体のカフェでした。僕が東京に出てきた90年代終盤にカフェブームがあって、すごく刺激を受けたんです。いろんな人に協力してもらってお店を始めて、最初の2年間は厳しかったですけど、少しずつお客さんも増え始めて。

 


―― そして、2007年に『THE GREAT BURGER』がオープンしたんですね。


2店舗目を構想している時点で、次はイメージを明確に打ち出せる専門店にしたいと思って。『ease』で提供していたハンバーガーが好評だったので、だったら子供の頃から好きなアメリカとハンバーガーをリンクさせて、好きなことをとことんやろうって。万人受けするお店というよりは、ある特定の層に濃く刺さるお店が理想でした。



―― 内装もポップですごく居心地がいいですね!


『THE GREAT BURGER』は、南カリフォルニアからアリゾナにかけてのカラっと乾いた空気感とポップな明るさをミックスしているつもりです。



 出典  Funmee!!編集部


―― インテリアもごくごく自然に調和しています。


50年代の公衆電話とか、天井の星とか。インテリアで個人的に魅力を感じるのは、いわゆるミッドセンチュリーのものが多いです。それと、BGMもインターネットでアメリカのラジオを流しています。英語のトークが入るので、現地の空気感が出ていると思います。



ワクワクから安心へ。西海岸は第2の故郷

 提供  車田篤さん


―― アメリカの中でも西海岸に強く惹かれるようになったのはいつごろですか。


お店を始めて頻繁に行くようになってからです。初めてロサンゼルスに行ったときは本当に衝撃的で、子供の頃に思い描いていたアメリカがそこにあって、大好きになりました。ウエストコーストの海沿いにパームツリーがある景色は、海外ドラマでいえば10代の頃に見ていた「ビバリーヒルズ高校白書/青春白書」シリーズそのまんまで、温暖な気候が気持ち良くて。



―― 最近も頻繁にアメリカに行っているのですか。


買い付けとリサーチで年に4、5回程度ですね。あと、スタッフみんなへの感謝の気持ちを込めて、社員旅行として年に1回アメリカに行っています。やっぱり、アメリカならではの気の利いた接客とかをみんなに体験してほしくて。あっちだと、お店の人が食事中に「どう?おいしい?」って聞きに来てくれたり、ちょっと目が合うとニコって微笑みかけてくれたりしますから。日本のお店にそのまま落とし込めるわけじゃないけど、体験として「なるほど」って思えることは共有したいので。



―― 車田さんご自身は、今でもアメリカに行ったらテンションが上がりますか。


これがちょっと変わってきていて、最近は第2の故郷というか、安心できる場所になってきています。地元に帰った時の感覚にちょっと似ていて、それが嬉しくもあり、寂しくもあり。ただ、アメリカは広いし、西海岸だけでも行っていない場所は山ほどあるので、もっといろんな所に行きたいとは思っています。



 提供  車田篤さん


■プロフィール

車田篤さん

愛知県名古屋市出身。2002年、原宿にてカフェ『ease』をオープン。04年には株式会社LDFSを設立し、07年に『THE GREAT BURGER』をオープン。以後、リアルなアメリカの空気を感じられるさまざまな飲食店に加え、アパレルブランドやアメリカ雑貨店などもプロデュースしている。16年にはロサンゼルスに『GOOD TOWN DOUGHNUTS USA』がオープンし、念願のアメリカ進出を果たした。


THE GREAT BURGER

東京都渋谷区神宮前6-12-5 1F

TEL:03-3406-1215

営業:11:30〜23:00 (L.O.22:30)、土・日・祝日9:00〜23:00 (L.O.22:30)

休み:なし

 


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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:吉田勉(Tsutomu Yoshida)

写真:山本祐之(Yuji Yamamoto)

 


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Funmee!!編集部

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