#31 BMW 02シリーズ(1502・ディテール編)
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【趣味人ジドウシャ部】︎

#31 BMW 02シリーズ(1502・ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。2ドアのスポーティモデルとしてロングセラーとなった02シリーズは、日本で「マルニ」の愛称で親しまれる人気モデルです。



初代3シリーズ登場後も併売された廉価モデル1502


今回紹介するのは02シリーズでも最も後期のモデルとなる1976年式の1502です。当時マルゼンオートで正規輸入されたディーラー車で、ライセンスランプや追加リフレクターなど独特のディテールを持つのが大きな特徴です。1502はその他のモデルが生産終了し、初代3シリーズにバトンタッチする1975年に廉価版として登場し、1977年まで継続販売されたモデルです。当然02シリーズのなかでは最も新しい個体といえます。



本国仕様はバンパーにライセンスライトが備わりますが、ディーラー車はナンバー左右にライトを配した独自の仕様となります
 出典  Funmee!!編集部
本国仕様はバンパーにライセンスライトが備わりますが、ディーラー車はナンバー左右にライトを配した独自の仕様となります

実は快適装備も充実のインテリア


ドアを開けるといかにも’70年代のドイツ車というインテリアが目に入ってきます。シンプルですが、操作性に優れ、無駄のないデザインが最大の魅力です。三角窓が備わりますが、開閉はウインドウクランクの上にある小さなダイアルを回転させて行う仕組みです。




ステアリングは上半分にスポークやホーンパッドがなく、メーター視認性を向上させるデザインとなっています
 出典  Funmee!!編集部
ステアリングは上半分にスポークやホーンパッドがなく、メーター視認性を向上させるデザインとなっています


ボディサイズは決して大きくありませんが、窓の面積が広く、意外に天井も高いため、車内は外観からは想像できないほどゆったりしています。またピラーが細く、グラスエリアが広いため、死角も少なく運転しやすいのも特徴です。安全基準が厳しくなったいま、再びこういったピラーの細いクルマを生み出すことは不可能でしょう。




シートの表革は新車当時のオリジナルのままで、シートパッドのみ交換されています
 出典  Funmee!!編集部
シートの表革は新車当時のオリジナルのままで、シートパッドのみ交換されています


お手本のような3ボックスボディを持つ02シリーズは、トランクもかなり広いのが特徴です。トランクスルー機能はなく、リアシートは固定式となりますが、トランクにはゴルフバッグが横に入るだけの広さがあり、奥行きもかなり確保されています。全体的に車格の割にラゲッジスペースは広いといえます。



トランクはかなり広く奥行きも確保されており、積載能力はかなりあります
 出典  Funmee!!編集部
トランクはかなり広く奥行きも確保されており、積載能力はかなりあります

オイルショック後の規制をクリアした1.6ℓエンジン


1.6ℓ搭載の1602、2ℓエンジン搭載の2002とくると、1502のエンジンは1.5ℓと思われがちですが、実は1602と同じ1,573cc、つまり1.6ℓとなります。ただし排気量こそ同じですが、省燃費の達成と排ガス規制をクリアのために圧縮比を下げることで、若干ですが1602よりパワーやトルクがダウンしています。



エンジンは1602と同じ1,573ccの低圧縮版ユニットで、75馬力を発生します
 出典  Funmee!!編集部
エンジンは1602と同じ1,573ccの低圧縮版ユニットで、75馬力を発生します


トランスミッションは4速マニュアルですが、現代のクルマの多くが吊り下げ式のペダルとなるなか、02シリーズはクラッチ、ブレーキ、アクセルの全てがフロアに支点を持つオルガン式ペダルを採用しています。操作には慣れが必要かもしれませんが、慣れてしまうと非常に操作しやすいのが特徴です。



フロアを支点に動くオルガン式ペダルは、現在のクルマでは採用例が少なくなっています
 出典  Funmee!!編集部
フロアを支点に動くオルガン式ペダルは、現在のクルマでは採用例が少なくなっています


取材車両は足回りも非常にしっかりと整備されており、古さを感じさせないキビキビとした走りを楽しめます。初期型の丸テールモデルや2002ターボばかりがフォーカスされがちですが、1502も十分に魅力的です。末長く乗るならボディのしっかりとした個体を選ぶことが重要です。



02シリーズの誕生からすでに半世紀以上経過していますが、いまだにそのスポーティな雰囲気は衰える事がありません
 出典  Funmee!!編集部
02シリーズの誕生からすでに半世紀以上経過していますが、いまだにそのスポーティな雰囲気は衰える事がありません

1973年に登場したBMW02シリーズ(2002)のプラモデル。量産車として世界で初めてターボチャージャーを搭載したことで知られるセダンの細部まで忠実に再現しています。


■取材協力

オートファイン


アルピナやM3といったBMWのレアモデルを得意とするオートファインは、ビンテージから最新のBMWまで幅広いラインナップを誇る。02シリーズも数多く取り扱っており、在庫も豊富だ。ファクトリーを併設しているので、整備やメンテナンスも安心。

 

神奈川県横浜市青葉区美しが丘西3-2-7

TEL:045-904-5121

営業時間:10:00〜19:00

休み:木曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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2018年5月23日
Funmee!!編集部
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