【憧れのガレージ拝見!】#02 旧車もバイクも乗ってなんぼ。ガレージで楽しむレストアの魅力(前編)


一度のめり込んだら、どこまでも探求の道が続くのがクラシックカーの世界。自身でレストアを手がけ、必要なパーツ探しまで始めてしまうと、もう大変。いくら時間があっても、その作業は終わることを知りません。

 

しかし、手をかけた分だけクルマやバイクはあなたの苦労に応えてくれるので、ついつい深みにハマってしまう世界なのです。

 

そんなクラシックカーを愛してやまない仲神さんは、日々、愛車のレストアに没頭中。自宅ガレージを訪ね、その魅力をうかがいました。



ガレージには愛情を注ぐ旧車がずらり

作業着はツナギではなく、スマートなエプロン派

 出典  Funmee!!編集部


―― 仲神さんはいつ頃から、クラシックカーやバイクの世界に興味を持ち始めたのですか?

 

元々、クルマやバイクは好きだったのですが、大学を卒業する頃にクラシックなものに乗り始めました。自分でレストアをし始めたのも、そのタイミング。子どもの頃から何かを作ったり、手先を動かすのが単純に好きで、まあその延長線上にある大人用プラモデルのようなものです。



壁のシェラフには大小様々な工具がぎっしり

 出典  Funmee!!編集部


―― クラシックカーや古いバイクって、すぐに止まってしまったり、なにかと大変そうなイメージがあるのですが……。

 

ちゃんと手を入れてやれば、皆さんが思っているほど壊れないし、古いから乗りにくいということはないんです。もし、旧車に乗って乗りにくいと感じた経験があるなら、それはその車体がちゃんと整備されていなくて調子が悪かったということ。調子がいいものならば、いまのクルマやバイクと全然変わらずに乗れます。むしろ、旧車は最新のクルマより“乗っている感”があることが魅力的なんです。



クルマもバイクも、ガレージで自らメンテナンス

愛車は鮫の鼻先のようなフロントマスクが特徴のBMW 3.0CSi

 出典  Funmee!!編集部


―― バイクが7台、クルマが3台とたくさんの愛車がガレージに並んでいますが、選ぶときにこだわっている年代やメーカーはありますか?

 

この年代やメーカーという、特別なこだわりはありません。古いものだけではなくて、新しいものにもたくさん乗ってきたのですが、最終的に乗り続けているものを見ると、子どもの頃に街を走っていたクルマや、アメリカ映画に登場したようなクルマとバイクばかりが手元に残っていますね。



パネル周りのディテールまで、徹底的なこだわりが見てとれる

 出典  Funmee!!編集部


――ここにあるものは、仲神さんが子どもだった’70年代に作られたものばかりとのことですが、いまでもちゃんと走るのでしょうか?

 

僕は所有欲ってそれほどなくて、走らせることがいちばんの楽しみ。乗れてなんぼです。古いものをガレージに並べて悦に入るような、骨董趣味はありません。価値を気にしたこともなくて、本当に乗りたいもの、乗れるものを選んで、ガレージで手を加えることが楽しい。こいつらは観賞用ではなくて、いまもしっかりと生きているんですよ。



ガレージは世界中から集めたパーツを形にする場所

雑誌や写真集はレストアの大切な資料となっている

 出典  Funmee!!編集部


―― 古い車体をレストアするための知識やパーツを集めるのって大変ではないですか?

 

昔は大変でしたが、ネットができてからはクリックひとつで世界中からすぐに欲しいものが届きますから、便利なもんです。中途半端に新しいバイクよりも、古いバイクのパーツの方が手に入りやすいくらい。始めたばかりの頃は、海外のショップにファックスを送って、国際電話をかけて、不慣れな英語でやりとりして取り寄せたり、そりゃ大変でしたよ。



現在、レース用に整備を進めるノートンも’70年代生まれ

 出典  Funmee!!編集部


―― 仲神さんならではの、レストアのこだわりはどのような部分でしょう。

 

組み上がった時の全体の雰囲気は、大切にしています。速いだけじゃ意味がない。なんでも付け足していくと、走りは速くても、見た目がチグハグなものに仕上がってしまう。チューニングパーツって、派手な色のものが多いんです。だから全体がクラシックな雰囲気になるように、新品でもなるべくクラシックな見た目のものを選んだり、小さなパーツも塗装をし直してから組み立てたり。

 

ガレージでそんな細かい作業に没頭していると、時間はあっという間に経ってしまう。トータルでかっこよく、その車体が世の中に誕生した当時のように仕上げることが、僕なりのこだわりです。



目標達成に向け、日々ガレージで格闘中

ガレージの棚には数々の賞状。クラシックバイクのレースでは表彰台にも上がる腕前だ

 出典  Funmee!!編集部


―― レースにも出られているのですか?

 

息子が生まれるまでは、1972年以前に作られたクラシックなバイクのみが出場できるレースに出ていました。でも、息子が生まれてからは、タイヤを替えるよりオムツを替える方が忙しくなってしまって。ですが、そろそろまた復帰したい。最近は休みのたびに、ガレージに篭ってレース用のバイクも組んでいるところなんです。



子ども用の工具キットは息子へのクリスマスプレゼントだそう

 出典  Funmee!!編集部


―― 奥さんやお子さんもバイクやクルマ好き?

 

奥さんはバイクやクルマに対しては口を出してこないので、助かっています。子どもたちは「バイク、かっこいい!」って、興味はあるみたいですね。

 

昨日もガレージで一緒に遊んでいたのですが、息子はバイクにまたがって「ブーン!」と遊んでいる横で、娘は一生懸命バイクをピカピカに磨いてる。面白いもので、息子と娘で興味の表し方がまったく違んですね。

 

この子たちが小さいうちに、一緒にバイクレースの表彰台に立つことが最近の目標になってます。




■プロフィール

テリー仲神さん


カメラマン。フォトスタジオオーナー。学生時代からクラシックカーやバイクの魅力にハマり、レストアも手がけ始める。クラシックバイクのレース歴は10年超え。現在は、自宅ガレージにて、新たに手に入れたクルマのレストア、レース用バイクの整備に追われる、忙しくも充実したガレージライフを送る。

 


===

企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:池田 圭 (Kei Ikeda)

写真:是枝右恭 (Ukyo Koreeda)



最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP