奥深きDIY工具のセカイVol.1 〜機能性と遊び心でそろえる“基本の7つ道具”〜


DIY にとって工具は相棒のようなもの。
せっかく揃えるなら使い勝手が良くてDIYがもっと楽しくなるものを揃えたい!

 出典  Funmee!!編集部


ということで、サーフィンや車、バイクなど様々なカルチャーを取り入れたライフスタイル空間を提案する『カリフォルニア工務店』の空間プロデューサー・山下真生さんに、基本の工具から上級者向けのマルチツール、選ぶ時のポイントやDIYが楽しくなるコツを教えてもらいました。

まず揃えるべきはトラディショナルな7つの工具

 出典  Funmee!!編集部


DIY初心者はいきなりホームセンターに行っても、ズラリと並ぶ膨大な量の工具に戸惑ってしまうもの。


「まず揃えたいのは“切る”ノコギリ、“削る”カンナ、“彫る”木工ノミ、“測る”メジャーと差金、“打つ”ハンマー、“書く”鉛筆。どこでも手に入るものなので、必ず店に行って、実際に触れてみることがいい工具と出合う秘訣です」

「切る」「削る」「彫る」は“和製”がキーワード

 出典  Funmee!!編集部


木材を好きな形にカットできるノコギリはDIYに必須の工具。
片刃と両刃があるが、今は片刃が一般的だとか。

「引いて切る日本製と押して切る外国製がありますが、支点が固定されてぐにゃっと曲がらず、ストレートに力が加わる日本製の方が断然使いやすいですね。買う時のポイントとしては、刃先を見ること」

 出典  Funmee!!編集部


「刃が小さければ小さいほど細かく仕上がり、逆に高枝切り用など刃が粗いものは早く切れますが、切断面が粗くなる。今はアタッチメント式で刃だけ変えられるものがリーズナブルに売っているので、初心者はまず刃が小さいものを、上級者は色々な刃をそろえて、用途によって取り替えるのがオススメです」

押すと引くで異なるのは「削る」カンナも同じ。
古代から使われていたという日本固有のカンナは引いて削り、木材の毛羽立ちやトゲをなめらかにする。

「木製の台に二枚刃を組み込んだ“台鉋(だいがんな)”が定番で使いやすい。削る深さは裏金(上側の刃)と鉋刃(下側の刃)を調節することで変えられます」

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「上下の刃のズレ幅が狭いと薄く、広いと深く削れる。高級なものほど切れ味が良くなりますが、裏金は替え刃で簡単に新しくできるので、まずは手頃な価格で、自分の手に納まりのいいものを選ぶことが大事」

「彫る」木工ノミにも和洋様々な種類があるが、“叩きノミ”が基本の和製は力の弱い女性でも使いやすい。

「“叩きノミ”でも刃の形や厚さが色々ありますが、平らな“追入ノミ”で刃の幅が一寸(3.03cm)のものが最も汎用性が高い。一見プロ工具ですが、一つ持っていれば、浅く彫って看板の持ち手を作ったり、木材のカドを取る仕上げに使えたりしますよ。キャンプでの薪割りでも活躍します」

「測る」工具はサイズ感をチェックすべし

 出典  Funmee!!編集部


長さを「測る」基本の道具であるメジャー。
メモリ部分がたるみのない金属製で先端に引っ掛ける爪とストッパー付きの“コンベックス”と呼ばれるタイプが使いやすいのは周知の通り。

「見るべきポイントはメモリの長さ。大きく分けて3m、5m、7mとありますが、日本の住宅の天井は3.2m以内が主流で、7mを使うことはDIYではあまりないので、5mのものを買えばほとんどのシーンに対応できます。海外製はその国の単位が付いているので注意してください」

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L字型の定規“差し金”も小さめのサイズが使いやすいとか。

「長過ぎるものはプロ向け。DIYでは長い方が30cm程度のコンパクトなサイズで、柔らかい素材のものが便利です。差金は長さを測るだけでなく、一方を木材に沿わせると正確に垂直が取れるので、必ず持っておきたいですね」

心がときめくデザインで選ぶ“遊び心”も大事

 出典  Funmee!!編集部


「工具は自分が好きなフォルムやデザインで選ぶことも大事です」と山下さんが話すのは「打つ」ハンマーと「書く」鉛筆。

「ハンマーは片方が尖っている和製が定番ですが、DIYにおいては軽すぎず重すぎないものを選べば、正直言って大差ない。そんな時は、片方が球状になったアメリカ製のポールピンハンマーなど心がときめくデザインで選べばより愛着がわきます。
それは鉛筆や他の工具でも同じ。例えばアメリカのホームセンター『THE HOME DEPOT』のオリジナルペンは、芯が平らになっていて細い線と太い線が引けて便利なだけでなくフォルムがかわいい。フックがベルトに挟めて、自動巻き取り式コードが付いているペンシルプルなどの小物と合わせたりするのも良い。DIYは遊び心も大事なんです」

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何気なく選びがちな基本の工具も、用途や機能性のポイントをおさえながら柔軟な視点で選べば、DIYがより一層楽しくなりそうだ。


■プロフィール

カリフォルニア工務店

山下真生さん


サーフィンやバイク、車など、アメリカ西海岸テイストを中心とした様々なカルチャーを取り入れたライフスタイルを提案する空間プロデューサー。住宅デザインの他、店舗設計やリノベーション、イベント空間プロデュース、アパレルブランドとコラボレーションした商品開発も行う。


住所

東京都目黒区中根1-24-1

http://www.cal-co.jp


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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:藤谷良介(Ryosuke Fujitani)

写真:宮田幸司(Koji Miyata)


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Funmee!!編集部

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