【最高の笑顔が繋ぐ!】自転車冒険家・小口良平さんの夢の続きと幸せのカタチ


念願の世界一周を達成し、「旅先で出会った仲間たちとの再会」という次の目標に向かって走りだした小口さん。

感謝の気持ちから生まれた最高の笑顔は、夢へ携わる人たちを幸せにするかけがえない人生の財産です。

「足るを知る者は富む」を実践する、小口さんが手に入れたシンプルライフとは?

とびきりの笑顔は、夢を叶えた何よりの証!

 出典  Funmee!!編集部


―― 念願の自転車での世界一周の夢を叶えて、小口さんの中で変化はありましたか?


まず旅に出て、本当によかったと実感しています。そして、目標を達成して自信がついたことがいくつかあります。そのひとつが、生き抜くための図太い神経です(笑)。旅の道中でいくつものトラブルがありましたが、そんな時こそ冷静になる必要があることを体験してきました。今ではちょっとやそっとのことでは動じなくなったと思います。



 出典  Funmee!!編集部


―― 小口さんの顔も旅に出る前とだいぶ変わりましたよね? ひとりの青年が、世界一周の旅を終え、誰にも真似できないとびきりの笑顔を手に入れた。今日お会いして、そのような印象を受けました。


僕が夢を達成できたのは、旅先で出会った人たちの笑顔のお陰です。結局、8年半の旅の間、語学はそこまで堪能にはなれなかったんですが、「こんにちは!」「ありがとう!」「ウマい!」、この3つの言葉が異国の地でのコミュニケーションを助けてくれて、たくさんの笑顔が生まれるきっかけになりました。こうして振り返ると、笑顔にはじまり、笑顔で終わった夢のような旅でした。


器用になれたことは何一つないと思いますが、笑顔のおかげで友達作りの達人にはなれたのかもしれません(笑)。



旅が教えてくれた身近な幸せを感じることの大切さ

 提供 小口良平さん


―― 実際に自分の足で世界中を回って、人々の暮らしを確かめていく中でどんなことが学べましたか?


「足るを知る者は富む」という言葉の意味がよく分かるようになりましたね。昔は人と比べることばかりして自己嫌悪に陥っていましたが、そんなことを考える必要なんてないことを今回の旅が教えてくれたんです。


恥ずかしいことですが、2016年の10月の長野に戻って、はじめて生まれ故郷の素晴らしさが分かりました。当たり前のように食べていた長野のりんごがこんなに美味しいものだなんて……。



―― いい話ですね(笑)。夢を叶えることで得られる「富」とは、お金や地位ばかりじゃないという。


今後の活動の一環として、そんな声を発信していきたいです。僕が旅で得た経験である「夢を発信すること」「自分のルーツを知ること」「挑戦し続けること」の素晴らしさを広く伝えていけたらと思っています。



 出典  Funmee!!編集部

―― 危険や困難がつきまとう冒険、あるいは旅で得られる達成感は並外れたのものがあると思います。小口さんはひとつの大きな目標を実現して、次はどんな夢へと向かっているのでしょうか?


旅の中で強く感じたのは、僕一人の力でやれることはたかがしれているということ。何事も僕の夢に携わってくれた人たちの協力があって成り立ったと思います。何よりそこで得たことは、旅での達成感よりも出会った人たちへの感謝の気持ちでした。


その経験から僕が掲げた次の夢は、地元の長野に「カフェ&ゲストハウス」を開設することです。旅で出会った友人たちとの交流の場を設けることで感謝を伝えたい。オープンは2020年を目指しています。



 提供 小口良平さん


―― きっと欲張りな小口さんのことですから、夢の終着点はそこではないんですよね?


お察しの通りです(笑)。そこからさらに10年後の2030年には、自転車で南極点に向かってみたいと目下計画中です。とはいえ、もっとワクワクできるプランが生まれたら、自転車での移動に固執する必要もないかと思っています。一つの大きな目標を達成して以来、僕の中で夢は叶えるためのものではなく、次の人生の目標に向かうための欠かせないツールへ変わったのかもしれません。そして旅は、幸せのカタチがひとつではないことを教えてくれました。




■プロフィール

小口良平さん

1980年生まれ。長野県出身。大学在学中に自転車での世界一周への旅を計画。その後、サラリーマンとアルバイト生活を経て、2007年3月から自転車での旅を本格始動。20016年9月に最終目的地であるニューヨークに到着、同年10月に故郷の長野へ帰郷。現在は自転車旅の装備や心得などを学ぶ勉強会やツーリングイベントや講演会などの活動を行う。2017年5月17日(水)には、河出書房新社から著書「スマイル!~笑顔と出会った自転車地球一周 157カ国、155,502㎞」を発刊する予定。



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文:戸叶庸之(Tsuneyuki Tokano)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)



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