#36 シボレー コルベット(ディテール編)
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【趣味人ジドウシャ部】︎

#36 シボレー コルベット(ディテール編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。いまでもThe Best Corvetteと賞されることが多い3代目のシボレー・コルベットの魅力を紐解いてみましょう。




いま見ると意外とコンパクトなボディ


大胆なボディラインから大きく見えてしまいますが、実は全長4.7m、全幅1.75mと現代のクルマと比べると意外にコンパクトです。また歴代コルベットのなかでも15年という最も長い期間販売された世代でもあります。それほどC3コルベットは当時のアメリカンスポーツのアイコンとして重要なクルマだったということになりますね。



この角度から見るとフロントフェンダーが如何に盛り上がっているかがわかります
 出典  Funmee!!編集部
この角度から見るとフロントフェンダーが如何に盛り上がっているかがわかります

低く、長く見せるための凝ったデザイン


C3モデルは、当時のスポーツカーの定番に倣い、ロングノーズ、ショートデッキと呼ばれるスタイルを採用しています。ボンネットが長く、キャビンはかなり後方で小さいのが特徴です。2シーターということもあり、ドライバーはまるで後輪の上に座っているようなポジションになります。エンジンはフロントミッドシップに搭載され、ボンネット前端は低くシャープなラインを描きます。そのためヘッドライトはリトラクタブルと呼ばれる格納式を採用しています。




近年のクルマには見られないリトラクタブル式のヘッドライトを採用しています
 出典  Funmee!!編集部
近年のクルマには見られないリトラクタブル式のヘッドライトを採用しています


流れるようなボディラインにはボディモールなどデザインに邪魔なものは極力廃されています。ちなみにフロントフェンダー後部につくサイドウインカーも日本の法規で後付けされたものです。さらに最も象徴的なのがドアノブでしょう。ドア上部にあるプレートに手を入れることでドアを開けることができますが、通常はカバーがせり出しているため、クロームのプレートにしか見えません。



一見するとそうとは見えない独特な形状のドアノブはドアの上部に備わります
 出典  Funmee!!編集部
一見するとそうとは見えない独特な形状のドアノブはドアの上部に備わります


2シーターかつ非常にコンパクトなキャビンゆえに、車内は決して広くて快適とはいえません。タイトなシートに座ると、運転のみに集中することができます。スピードメーターとタコメーターの他に、ダッシュ中央に水温、油温、油圧、燃料、電圧の各メーターが並びます。




ダッシュやステアリングだけでなく、カーペットや天井まで赤いインテリア
 出典  Funmee!!編集部
ダッシュやステアリングだけでなく、カーペットや天井まで赤いインテリア


歴史&スペック編で紹介したとおり、1978年にリアウィンドウの形状が変更となり、窓の下には巨大なスペースが誕生します。ところがハッチゲートではないため、リアガラスは開きません。そこでこのスペースにはシートを倒してアクセスします。ボストンバッグなら数個が余裕で収納可能な広さです。



シート後方には外観からは想像もつかないほど広いスペースが広がります
 出典  Funmee!!編集部
シート後方には外観からは想像もつかないほど広いスペースが広がります

キャブレター最終のエンジンを搭載


歴代のコルベットは、C1モデルの頃からGMで最もパワフルなエンジンを搭載するモデルという暗黙の法則があります。C3モデルもその例に漏れず、オプションで400馬力を超えるビッグブロックも設定されました。排気量は454ci(約7.4ℓ)と驚くほど巨大なエンジンです。ところがオイルショックや排ガス規制などによって徐々にそのパワーは削がれていきます。最終的にこの1981年モデルでは350ci(約5.7ℓ)のスモールブロックエンジンのみにラインナップも整理されてしまいます。ちなみに翌1982年にはインジェクション制御のエンジンが搭載されるため、この1981年モデルはキャブレターエンジンを搭載した最後のモデルということになります。



350ci(約5.7ℓ)のV8エンジン
 出典  Funmee!!編集部
350ci(約5.7ℓ)のV8エンジン


1981年モデルのトランスミッションは、4速マニュアルと3速オートマチックが設定されています。このクルマはTH350型3速オートマチックとなります。ちなみに350ci(5.7ℓ)のエンジンとこのTH350型オートマチックの組み合わせは、この時代のGM車で最もポピュラーな組み合わせなので、部品も豊富に揃い、いまでも修理に困ることは無いそうです。つまりこんなグラマラスなコルベットのオーナーになることも決して大それた夢ではないのです。



純正のアルミホイールには255/60-15という巨大なタイヤが組み合わされます
 出典  Funmee!!編集部
純正のアルミホイールには255/60-15という巨大なタイヤが組み合わされます

ドイツのプラモデルメーカー「レベル社」のコルベットC3プラモデルです。1/32スケールで名車のディテールを精緻に再現しています。


■取材協力

BUBU横浜

 

自社で輸入したアメリカ車を中心に取り扱うインポートカー専門店。広いショールームには並行輸入した新車や、ビンテージアメリカ車が並ぶ。自社工場を併設し、最新車種からビンテージカーまで幅広いクルマの整備が可能。

 

神奈川県横浜市緑区霧が丘5-1-5

TEL:045-923-0077

営業時間:10:00〜19:00

休み:火曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



 

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2018年7月11日
Funmee!!編集部
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