【ヘンアイ国産自動車の会】#11 トヨタ センチュリー(スペック編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。トヨタが誇るフラッグシップモデル、センチュリーの後編です。




今回紹介するのは、’87年式のトヨタ「センチュリー」です。クルマの名前は知らなくても、この威風堂々としたクルマは見たことがあると思います。

 

『ショーファードリブン』とは、運転手を雇って、自分は後部座席に乗るクルマのこと。今回紹介するセンチュリーも皇族から総理大臣、大企業の社長まで多くのVIPを後部座席に乗せて移動するためのクルマの必要性から、’67年に登場しました。ちなみにこの1967年という年は、明治100年にあたるとともに、トヨタの創業者である豊田佐吉氏の生誕100周年ということで、センチュリーと名付けられました。

 

鳳凰のエンブレムがイメージマスコットとされ、ホイールキャップやグリル中央、内装各部などにあしらわれています。



全長約5.12m、全幅1.89mと、当時の日本車としては破格の大きさでした

全長約5.12m、全幅1.89mと、当時の日本車としては破格の大きさでした

 出典  Funmee!!編集部


当時普通乗用車(3ナンバー)の税金が高かったため、ほとんどのクルマは小型乗用車(5ナンバー)の枠に収まるように設計されていました。センチュリーはその性格上、最初から普通乗用車として設計されたため、当時の日本車としてはかなり大きく、車内もゆったりとしています。

 

初代センチュリーは、’67年から’97年までなんと30年間も製造されました。今回紹介する’87年式は、初代モデルの中でも大規模マイナーチェンジ後となる4リッターエンジン搭載のVG40型の前期モデルとなります。

 


山科(やましな)というボディカラーは、黒やガンメタリックが多いセンチュリーでは珍しい色だそうです

山科(やましな)というボディカラーは、黒やガンメタリックが多いセンチュリーでは珍しい色だそうです

 出典  Funmee!!編集部


VIPが後席に乗ることを最初から想定した車体作りをしているセンチュリーは、装備も後席に乗る人向けのもの多く、通常の乗用車とは異なる部分が多いそうです。例えば、エアコンの操作パネルやラジオ、カセットなどの操作も後席からできるようになっています。




この前期型はセパレートシートにもコラムシフトが標準となります

この前期型はセパレートシートにもコラムシフトが標準となります

 出典  Funmee!!編集部


取材車両はオプションの革シートが備わっています。フロントはベンチシート(6人乗り)と取材車両のようなセパレートシート(5人乗り)がありました。



シートは当時のオプションだったブラウンの革シートが備わります

シートは当時のオプションだったブラウンの革シートが備わります

 出典  Funmee!!編集部


エンジンは当時の日本車としては珍しいV型8気筒エンジンを搭載していました。排気量はデビュー当初の3ℓから始まり、4ℓまで拡大。さらに2代目モデルでは5ℓのV型12気筒が搭載されます。いずれのエンジンもセンチュリーのために作られたもので、他の車種には一部例外を除いて搭載されることはありませんでした。



VG40型のエンジンは4リッターのV型8気筒で、オートマチックは3速コラムシフト

VG40型のエンジンは4リッターのV型8気筒で、オートマチックは3速コラムシフト

 出典  Funmee!!編集部


センチュリーは’67年の登場以来、モデルチェンジを経た50年後のいまでも外観は基本的コンセプトを継承したまま製造され続けている非常に珍しいクルマです。ちょうど2017年初頭に2代目モデルの生産が終了し、秋の東京モーターショーで新型(3代目モデル)が発表されましたが、この新型センチュリーも中身は大幅に進化しつつ、外観は現行モデルを彷彿させるデザインでした。



30年前のクルマとは思えないほど、威風堂々とした姿

30年前のクルマとは思えないほど、威風堂々とした姿

 出典  Funmee!!編集部

トヨタ センチュリー 1967 ブラック 完成品

旧型センチュリーのミニカー。プレゼントにも最適な一台です。

amazonで見る
221616.com【ガリバー】中古車検索プログラム


■プロフィール

南信行さん

埼玉県在住。今回紹介した個体を含めて現在3台のセンチュリーを所有。過去も含めるとセンチュリーばかり6台乗り継いだ経験を持つ。センチュリーのオーナーズクラブ、鳳凰倶楽部に所属する50歳。

 

■取材協力

高級車マニア http://century.boo.jp/

 

===

文:勝村大輔(Daisuke Katsumura)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)

 

最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP