#35 いつまでも変わらない音を鳴らせるSONYのアンプ
音楽
【ザ・使い込んでる部】︎

#35 いつまでも変わらない音を鳴らせるSONYのアンプ


使い続けるのには理由がある。愛し続けられるのには想いがある。そんな趣味にまつわるこだわりの“私物”を紹介する「ザ・使い込んでる部」。

 

今回は陶芸家の輪笠伸好さんに、SONYのアンプをご紹介いただきます。



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中学生の頃から代替わりしながらも求め続けるアンプ


僕が中学生の頃、'80年代から'90年代にかけて日本はオーディオブームでした。音楽を聴くのにアンプやスピーカー、チューナーを組み合わせてコンポを組み上げて音楽を聴くという時代だったんです。

 

当時、プリメインアンプは一番安いもので59,800円、その次のクラスが79,800円、そして99,800円と性能で段階的に値段が決まっていました。中クラスの79,800円の市場が一番活気のあるアンプでしたが、1986年にSONYが「TA-F333ESX」を79,800円で発売しました。



アンプの下には、音の振動を抑えるために大理石を敷いています
 出典  Funmee!!編集部
アンプの下には、音の振動を抑えるために大理石を敷いています


開発費をかなりかけて、最上クラスの音とスペックを持ち合わせたアンプをSONYが中級クラスの値段で販売したことでアンプのし烈な競争が起こり、“798戦争”と呼ばれたほどでした。

 

音楽好きの中学生だった僕は、オーディオ雑誌を何冊も読みこんで欲しいオーディオを吟味して、父親にお願いして秋葉原に何度も足を運んでSONYの「TA-F333ESX」を買ってもらいました。



パワーがありながらも、聴き疲れしない音が魅力

日中はj-waveのヘビーリスナー。夜になるとお気に入りのCDをかけるといいます
 出典  Funmee!!編集部
日中はj-waveのヘビーリスナー。夜になるとお気に入りのCDをかけるといいます


このアンプは音圧があるにも関わらず、柔らかい音を出してくれて、さらに広がりがあります。音を耳で聴いているというよりも、空間で聴いているという印象なので、1日中音楽を流していても、聴き疲れをすることがありません。



音源をデジタル化しても、中学生の頃から集めてきた選りすぐりのCDは手元に残しています
 出典  Funmee!!編集部
音源をデジタル化しても、中学生の頃から集めてきた選りすぐりのCDは手元に残しています


中学生の頃は、王道のビートルズから入り、その影響でブリティッシュロックのニューウェーブを聴き始めました。スタイル・カウンシルやデュラン・デュラン、スパンダー・バレエなどをひたすら聴いていましたね。



ネットオークションで同モデルを探す日々


大切に扱っていた「TA-F333ESX」にも15年ほどで寿命が来てしまい、同じような音の再現力をもったアンプを買いに秋葉原に出かけましたが、そのときにはもうオーディオブームは去っていて、売り場で見つけることができませんでした。さらに、店の人に「TA-F333ESX」と同じ音を求めるのであれば、30万円ほど出さなければ手に入らないとまで言われてしまい……。一度はあきらめてデジタルアンプを購入したんです。

 

デジタルアンプで音楽を聴いていると、再現性が高すぎて空間のなかに音が馴染まないような印象を受けました。さらに、細かい音まで拾うこともあって、僕の場合は耳が疲れてしまうんです。



ネットオークションを日々チェックし、ようやく見つけ出した一台
 出典  Funmee!!編集部
ネットオークションを日々チェックし、ようやく見つけ出した一台


そこで、再びSONYのモデルをネットオークションなどで探し始めました。見つかったのが、オーディオブームの一番いい時代に出た最終型のSONYの「TA-F333ESJ」です。本体自体は15,000円ほどで購入しました。



愛犬と過ごす時間にも音楽の存在は欠かせません
 出典  Funmee!!編集部
愛犬と過ごす時間にも音楽の存在は欠かせません


購入したままでは古くなりすぎていて当時の音がでません。でも、このシリーズはかつてファンが多く、趣味でメンテナンスをしている人がいるんです。その方にコンタクトを取り、8,000円ほどでフルメンテナンスをお願いして、音を再現してもらいました。333シリーズは使い続けて、現在4台目になります。

 

時代が経つにつれてオーディオ機器も性能を追求して良いものがあるとは思うんですが、僕は中学生の頃から同じ音を聴き続けていたこともあって、その音でないとダメな身体になってしまったのかもしれませんね。



この部屋にはテレビを置かず、オーディオ機器を中心に構成しています
 出典  Funmee!!編集部
この部屋にはテレビを置かず、オーディオ機器を中心に構成しています

2018年4月新発売のステレオアンプ。4系統のライン入力に加え、フォノイコライザーを内蔵したフォノ入力や、Bluetoothに対応しているので、さまざまな機器からの音楽を再生できます。


■プロフィール

輪笠伸好(わかさ のぶよし)さん

 

陶芸家。千葉県出身。京都府立陶工訓練校成型科卒業。2001年千葉県八千代市に独立開窯。日本伝統工芸展、陶美展などに入選。プライベートではオーストラリアンシェパードの愛犬たゆたとの日々を過ごしている。

 

 

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文:千葉泰江(Yasue Chiba)

写真:岡崎健志(Kenji Okazaki)



釣り
釣り
2018年4月23日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

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