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#05 トヨタ セラ(邂逅編)
【ヘンアイ国産自動車の会】︎

#05 トヨタ セラ(邂逅編)


最近は路上で見かける機会も少なくなった、でも鮮烈に記憶に残る、少し変わった日本発のクルマたち。そんなクルマとの毎日を楽しんでいるオーナーさんに愛車の魅力を語ってもらう「ヘンアイ国産自動車の会」。今回は「トヨタ セラ」です。



セラは小さなスーパーカー


超高性能エンジンや美しいスタイリングなど、名車と呼ばれるクルマにはそれぞれ理由があります。ここに紹介する「セラ」というクルマは、「ドアの開き方がおもしろい」というその一点だけでクルマ好きに知られています。いわぱ“一発芸”“一芸入試(の合格者)”のようなモデルです。



ガルウィングが特徴的なセラ
 出典  Funmee!!編集部
ガルウィングが特徴的なセラ


写真をご覧いただくとわかるように、セラのドアは斜め上方に向けて開くのです。たとえば、ランボルギーニ カウンタックや最近ではマクラーレンのようなスーパーカーがこういった派手なドアの開き方を採用しますが、セラみたいなコンパクトカーがこうしたドアを採用した例はほかに知りません。


セラのデビューは1990年。バブル華やかなりし頃の日本が、いかに浮かれて調子に乗っていたのかがよくわかります。


※このタイプのドアも厳密にはいくつかの種類がありますが、ここではガルウィング(カモメの翼)という呼び方で統一したいと思います。



世界の名車を経て、セラに辿り着く

セラと鈴木真人さん
 出典  Funmee!!編集部
セラと鈴木真人さん


このクルマのオーナーである鈴木真人さんがセラに辿り着くまでの経緯は、非常に興味深いものです。というのもかつて自動車専門誌の編集長を務め、現在もフリーライターとして活躍する鈴木さんは、フェラーリでもポルシェでも、古今東西の名車を試乗した経験をお持ちなのです。ご自身でも1950年代、‘60年代の希少なアルファ ロメオを所有したエンスージアスト(英国では、熱心なクルマ好きをこう呼びます)。その鈴木さんがセラと出会ったのは、2016年の初夏でした。



ドアを閉めると、なかなかコンパクト
 出典  Funmee!!編集部
ドアを閉めると、なかなかコンパクト


「当時、僕は高円寺に住んでいたんです。あの街は飲みに行くのでも買い物でも、徒歩で用事が済んでしまうので愛車を手放し、クルマのない生活を送りました。自転車もいらないくらいで、いやいやこれでは人間がダメになると思って、三鷹に駐車場付きの物件を探して、同時に愛車も探し始めたんです」


鈴木さんの愛車探しの条件は、コンパクトなクーペであることとマニュアルトランスミッション(MT)であること。そうして候補にあがったのが、セラとホンダ CR-Xデルソルの2台でした。



冬でもクーラーを入れて乗る

乗ると、冬でも暑いセラ
 出典  Funmee!!編集部
乗ると、冬でも暑いセラ


「でも、中古車のサイトで探しても、MTのセラは日本に2台しかないくらいレアだったんです(笑)。うち1991年型の1台が名古屋の中古車屋さんにありまして、仕事で名古屋に行った時に寄り道して見に行きました。25年落ちにしては走行距離が5万kmちょっとで、これはいいんじゃないか、と」


手元にやってきたセラは、いくつかの点で鈴木さんを驚かせたようです。たとえば、屋根がガラスになっているので、陽当たりが良好というか、良すぎました(笑)



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1/43スケールのダイキャスト製ミニカーです。


■プロフィール

鈴木真人さん


1960年生まれ。出版社に勤務、女性週刊誌やファッション誌、自動車専門誌などの編集に携わる。現在は独立してフリーランスのライターやエディターとして活躍する。



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文:サトータケシ(Takeshi Sato)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)


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2018年1月19日
Funmee!!編集部
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