【趣味人ジドウシャ部】#13 トヨタ・ランドクルーザー60系(スペック編)


クルマの新旧や機能だけでなく、趣味性の高いクルマ、さまざまな趣味への汎用性が高いクルマを紹介するこの連載。中東では「砂漠のロールスロイス」と呼ばれるトヨタが誇る四輪駆動車、「ランドクルーザー」。

 

そんななかでも1980年に登場したステーションワゴン型ボディを持つ通称「ロクマル」こと60系は、過酷な砂漠地帯を走破するオフロード性能とラグジュアリーな内装を両立し、アメリカでも好調なセールスを記録したモデルです。

 

今回はそんなアメリカから逆輸入された「ロクマル」の帰国子女を紹介します。



歴代ランクルのなかでも人気の高い「ロクマル」の魅力に迫る


今回紹介するのは、1988年式トヨタ・ランドクルーザーです。ところがただのランドクルーザーではなく、アメリカで販売された左ハンドルの輸出仕様という珍しい経歴を持ち、このたびランドクルーザー全般に精通した専門店「ユーティリタス」によって里帰りを果たした一台です。



スクエアでシンプルなステーションワゴンスタイルのボディは、今見ても古臭さを感じさせない

 出典  Funmee!!編集部


60系という型式から通称「ロクマル」と呼ばれるこのモデルは、歴代のランドクルーザーのなかでも昨今もっとも人気が高く、当時を知るシニア世代はもちろん、新車当時を知らない若い世代にも人気となっています。


ロクマルは1980年から1990年までちょうど10年間製造されました。当初から海外への輸出を主眼に据え、インテリアもそれまでの実用重視の簡素なものから、乗用車としても使えるように豪華なものへと進化を遂げています。



取材車両は北米仕様の逆輸入車なので、左ハンドルとなるほかは、国内仕様と大きく変わらないダッシュボードまわり

 出典  Funmee!!編集部


「ランドクルーザーはほかのクルマと比べてパーツの強度や精度が高いので、普通に乗っていれば頻繁に壊れることはありません。ロクマルは80年代のクルマですが、エンジンもパワーがあるし、オートマやパワステ、パワーウインドウ、エアコンもついてます。つまり古いクルマと気負うことなく普通に乗れるんです。これはほかの旧車にはない大きな魅力だと思います」とユーティリタス代表の池谷さんは語ります。



取材車両はアメリカで販売された車両なので、スピードメーターはマイル表示となる

 出典  Funmee!!編集部

 

色褪せない普遍的なデザインと使い勝手の良さが人気の秘訣


シンプルなステーションワゴン型ボディを持つ外装は、30年以上経過した現在でも決して古臭さを感じさせません。それどころか若い世代には新鮮に映るんだとか。現代車のデザインとはひと味違った、シンプルで普遍的なスタイルも人気の秘密のようです。

 

現代のクルマでは安全基準やさまざまな制約によって、ピラーが細く窓の広い開放的なボディデザインを採用することが難しくなっています。



リアゲートは、ウインドー部分を上方に跳ね上げたのち、下半分を手間に開く上下2分割方式を採用

 出典  Funmee!!編集部


リアカーゴドアは上下2分割に開き、下部は開けた状態で水平に固定されるため、大きな荷物を出し入れする際には非常に便利。

 

さらにラゲッジスペースも現代のクルマよりもかなり大きく、荷物もたくさん入ります。リアシートを倒すと奥行きが180cmあり、大人が楽に寝ることもできます。


実際、ユーティリタスのお客さんにもアウトドアアクティビティにガンガン使っている人も多いのだとか。スタイルや旧車という価値だけでなく、現代車と比べても同等かそれ以上の実用性が確保されているのは大きな魅力ですね。



カーゴスペースは非常に大きく、リアシートを倒してしまえば驚くほど大きな荷物を運ぶことができる

 出典  Funmee!!編集部

 

しっかりと整備することで末長く乗れるタフなエンジン


エンジンは3F型4リッター6気筒ガソリンで、155馬力を発生します。このほか、国内では4リッターの6気筒ディーゼルがラインナップされていますが、NOx法の関係で多くのディーゼルエンジン車が都心から消えてしまいました。基本的にガソリンエンジン車が販売されていた北米輸出仕様が逆輸入される背景にはこういった事情もあるようです。



エンジンは4リッターのガソリンで、ユーティリタスの手でまるで新車同様にリフレッシュ

 出典  Funmee!!編集部


東京小金井市にあるユーティリタスでは、国内の車両はもちろん、北米輸出仕様も数多く取り扱っています。すでに30年が経過しているため、各部をリフレッシュし、交換できるパーツは極力新品に交換した上で販売しているそうです。

 

必然的に決して安い価格ではなくなってしまいますが、まるで新車のようなエンジンルームを見れば、その価値に納得できます。長く付き合うなら、専門店で購入するのが賢い選択といえるでしょう。



新小金井街道沿いに店を構えるユーティリタス。ランクルやDR30スカイラインのほか、逆輸入のS14シルビアなどマニアックなラインナップ

 出典  Funmee!!編集部

 


■取材協力

ユーティリタス

 

東京都小金井市にあるランドクルーザーとDR30スカイラインの専門店。ほかにも逆輸入車やマイナーな車種なども得意。特にランドクルーザーやFJクルーザーに関しては、経験も豊富で取り扱いも多い。

 

東京都小金井市貫井南町1-5-22

TEL:042-384-7700

営業時間:10:00〜19:00

休み:火曜

 

 

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文&写真:勝村大輔(Daisuke Katsumura)



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Funmee!!編集部

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