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初めて買うならコレ! リール選びのコツ。
【釣りに夢中!】︎

初めて買うならコレ! リール選びのコツ。


釣りには欠くことのできない、糸を収納するリール。そのメカっぽさは趣味人ゴコロをくすぐります。

 

しかし種類は膨大で、どんな釣りにどんなリールが適しているかということは、パッと見ただけでは分かりにくいもの。そこで、リールを選ぶ際にチェックすべきポイントを順を追って紐解いていきましょう。



リールの役割と種類

代表的なルアー2種。ベイトキャスティングリール(左)とスピニングリール(右)
 出典  Funmee!!編集部
代表的なルアー2種。ベイトキャスティングリール(左)とスピニングリール(右)


ルアーフィッシングをはじめ、投げ釣り、磯釣り、フライフィッシングなど、多くの釣りにリールが使われています。リールのないのべ竿(手竿)に比べ、遠くのポイントを攻めることができたり、大物の引きをいなすことも楽になるなど、目的に合った釣りを楽しむべく、機能の要となるのがリールです。


釣りの種類によっては、糸をストックしておくためだけにリールを使うこともありますし、モーターの力で仕掛を巻き上げるものもあります。

 

特殊な釣りものを除くと、リールのタイプはスピニングリールとベイトキャスティングリール(ベイトリール、両軸リール)に大別されます。



汎用性の高いスピニングリール

スピニングリールとそのパーツ名称。写真はシマノ「サハラC3000HG」
 写真提供  SHIMANO
スピニングリールとそのパーツ名称。写真はシマノ「サハラC3000HG」


スピニングリールは汎用性が高く、いろいろな釣りに使われますが、大きな特徴は仕掛を投げやすいことです。防波堤のチョイ投げをはじめ、サーフ(砂浜)の投げ釣り、ルアー釣りなど、狙いを定めて竿を振る釣りには欠かせません。また、機構上の特徴から軽量の仕掛も投げやすいため、繊細な釣りにも向いています。



スピニングリールは、ラインに指をかけ、ベールを起こしてからキャスティングします
 提供  Adobe
スピニングリールは、ラインに指をかけ、ベールを起こしてからキャスティングします


スピニングリールを使う際は、竿先から適当な長さの「垂らし」を出した状態で人さし指をラインにかけ、ベールを起こしてフリーにします。この状態で振りかぶり、前方に振りだすと同時に人さし指を離します。スプールは固定のまま糸だけが放出されるので、どんな条件でも安定したキャストが可能です。

 

仕掛が着水したらベールを戻し、リールを少し巻いて糸のたるみを取ります。あとはそのまま放置したり、リールを巻いて仕掛を動かしたりしてアタリを待ちます。



力強く巻き上げられるベイトリール


ベイトリールもキャスティングは可能ですが、スピニングに比べると難しく、ある程度の練習が必要です。そのためどちらかと言えば、船釣りや海のジギングのように、仕掛を真下に沈める縦の釣りで使われるケースが多いといえます。利点はスピニングに比べて巻き上げの力が強く、糸ヨレが出にくいこと。電動リールもベイトリールの一種になります。



ベイトリールとそのパーツ名称。写真はダイワ「ダイナスター 150」
 写真提供  Daiwa
ベイトリールとそのパーツ名称。写真はダイワ「ダイナスター 150」


ベイトリールは親指でスプールを押さえたままクラッチを切って糸をフリーにし、船釣りならそのまま任意の水深まで仕掛を沈めます。目的の水深まで沈めた後、ハンドルを1回巻くとクラッチが元に戻り、巻き取り可能となります。

 

バスフィッシングなどでキャストする際は、クラッチを切った後にスピニング同様の動作で前方に振り出しますが、スピニングリールと違って糸の放出と一緒にスプールも勢いよく回転するため、バックラッシュというライントラブルが起きやすい欠点があります。

 

これを防ぐには、親指を離すタイミングや飛行中のサミング(スプールの過回転を防ぐために親指でブレーキをかけること)を練習する必要がありますが、マグネットやコンピューター制御によってバックラッシュを抑えてくれる機種も多数あります。



電動リールもベイトリールのひとつです。ダイワ「シーボーグ 200J」
 提供  Daiwa
電動リールもベイトリールのひとつです。ダイワ「シーボーグ 200J」

その他のリール


スピニングリール、ベイトリールの他に、フライフィッシング用やクロダイ用、太鼓型といったリールがありますが、それらは必要な糸を巻いて収めておくだけのものとして使われることがほとんどです。



ダイワ「ロッホモア-A 200A」。フライリールのひとつでフライフィッシングで使います
 出典  Funmee!!編集部
ダイワ「ロッホモア-A 200A」。フライリールのひとつでフライフィッシングで使います
ダイワ「チヌマスター S100」。クロダイ釣りで使うリール
 提供  Daiwa
ダイワ「チヌマスター S100」。クロダイ釣りで使うリール

大は小を“兼ねない”

リールといえど、サイズはさまざま。スピニングかベイトかだけでなく、どの大きさのリールが合うかを考えてセレクトしましょう
 出典  Funmee!!編集部
リールといえど、サイズはさまざま。スピニングかベイトかだけでなく、どの大きさのリールが合うかを考えてセレクトしましょう


リールのタイプが分かったら、次はどんな大きさのリールが自分の釣りに合っているかをチェックします。リールの大きさ=ラインの巻き量と考えて良く、その釣りでよく使う太さのラインを十分にストックできるもの、というのが適正な基準です。たとえば管理釣り場のトラウトを釣るなら、スピニングリールで6ポンド(1.5号)のラインを100mくらい巻けるもの。船でアジやマダイを釣るなら、ベイトリールで必要な太さのラインを200m巻けるもの、といった具合です。

 

ただしたくさん糸が巻ければ良いというものではなく、その釣りで投げる距離、あるいは沈める深さの2倍から3倍の糸を巻けるくらいが理想の大きさになります。


「糸が必要量よりたくさん巻けるなら問題ない」と考えて、適正サイズより大きいリールを買ってしまう人がいますが、大きすぎるリールは竿とのバランスが悪くて使いにくかったり、重いためにキャスティングを重ねるほど疲れてしまったりとデメリットの方が大きいくなります。不要な糸を巻き込まなければいけないため経済的にもマイナスです。

 

リールの場合、「大は小を兼ねない」ということを頭に入れて、自分の釣りにベストマッチする大きさを選びましょう。



ここさえ押さえれば間違いなし! スペックのチェックポイント

ギア比


リールのスペック表には「ギア比」という表示が必ずあります。これは、ハンドルを1回巻いたときにスプール何周分の糸を巻き取ることが出来るか、という比率を表しています。たとえば「1:6」と書いてあるリールは、ハンドル1回転でスプール6周分の糸を巻き取ることが出来るということです。


ただ、リールの大きさによってスプール一周の長さは異なるため、ギア比を見ただけでは具体的な巻き取り量は分かりません。そんなときは同じ表のなかの「最大巻き取り量(cm)」という項目を見てください。そこに書いてある数字が、そのリールがハンドル1回転で巻き取ることのできる長さです。またフライリールの多くはギア比1:1。つまり、ハンドルを回したのと同じだけしか巻き取ることが出来ません。

 

一般的には巻き取り速度の速いものを「ハイギア」、遅いものを「ローギア」、標準を「ノーマルギア」と区分することが多く、同一機種のなかにギア比の異なる2~3タイプを設定しているリールも少なくありません。

 

ハイギアは文字通り速く巻くことが出来ますが、巻き取りのパワーは相対的に弱く、ローギアは巻き取りが遅い代わりにハイギアに比べて巻き取る力が強いです。どちらを選んだらよいか分からない場合は、ノーマルギアを選択しておけば間違いありません。



ドラグ力

シマノ「ナスキー 2500」。スピニングリールはスプールの先にドラグノブを備え、これを回して締めたり緩めたりすることでドラグ力をコントロールします
 提供  SHIMANO
シマノ「ナスキー 2500」。スピニングリールはスプールの先にドラグノブを備え、これを回して締めたり緩めたりすることでドラグ力をコントロールします


ドラグ力というのは、スプールをいっぱいまで締め込んだ状態でラインをロックしておける荷重を示す数値です。仮に「最大ドラグ力5kg」の表示があるリールなら、どんなに締め込んでも魚の引きで5kgの負荷がかかるとスプールが逆転し、ラインが出ていきます。逆に言うと、糸の強さに合わせてあらかじめドラグを緩めておけば、強い引きで糸が切られるのを防ぐことが出来ます。大物用のリールほど、ドラグ値は高く設定されています。



ボールベアリング


ボールベアリングの使用個数も重要なチェックポイント。回転部の各所にベアリングを搭載している上位機種は、ハンドルやドラグの作動も滑らかで、巻き上げも軽く行うことが出来ます。

 

細いラインで大物を狙うケースや、一日中投げて、巻いてを繰り返す釣りでは、この差が大きく表れます。



右ハンドルと左ハンドル

ダイワ「タトゥーラ HLC」の右ハンドルと左ハンドル
 提供  Daiwa
ダイワ「タトゥーラ HLC」の右ハンドルと左ハンドル


リールは右手で巻くタイプと、左手で巻くタイプとがありますが、どちらで巻くのが良いのでしょうか? ロッドを持ち替えることなく釣りの動作を続けるためには、利き手と反対の手でハンドル操作をするのが理想的ですが、そうしなければいけないということではありません。自分が巻いてみて、よりしっくりくる方を選べば良いでしょう。

 

なお、スピニングリールの多くはハンドルを左右どちらにも付け替えることができるため、購入後、使いながらいろいろ試すことが可能ですが、ベイトリールは左右付け替え不可のため、購入前によく検討する必要があります。



効率よく釣るために注目したい機能

水深表示カウンター

シマノ「バルケッタBB 300PGDH」。LEDバックライトの小型カウンターを備えています
 提供  SHIMANO
シマノ「バルケッタBB 300PGDH」。LEDバックライトの小型カウンターを備えています


船釣り用のベイトリールには、水深を表示するカウンターを搭載した機種があります。魚群探知機ではないので、ポイントの水深や魚影の有無までは分かりませんが、自分の仕掛がどのくらいの水深にあるかを把握できて便利です。底だけでなく、魚の泳層で探る釣りをするなら検討の価値があります。



電動リール

ダイワ「シーボーグ 200J」。小型ながらパワフルな電動リール
 提供  Daiwa
ダイワ「シーボーグ 200J」。小型ながらパワフルな電動リール


海釣りで深い場所を釣る場合は、電動リールも候補になります。主にエサ釣りで使用されるリールですが、ジギングやタイラバといったルアー釣りでも使うことは可能です。また、最近ではワカサギ釣りでも小型電動リールを使うケースが増えています。いずれの場合も、使用の際はリール本体のほかにバッテリーも準備する必要があります。



レバーブレーキ

シマノ「BBエクセンスLB C3000MXG」。スプールの上側に付いたノブがレバーブレーキ
 提供  SHIMANO
シマノ「BBエクセンスLB C3000MXG」。スプールの上側に付いたノブがレバーブレーキ


磯のチヌやグレを釣るリールに装備されており、指一本で道糸(※1)を送り出せるのが特徴です。レバーブレーキタイプのリールは、根ズレ(※2)や魚の突っ込みに対して瞬時にラインテンションを緩めたり、逆に道糸を出さずに根から離したりと、臨機応変なやり取りを可能にします。


※1道糸:リールに巻いておく釣り糸のことで、一般的に強度の高いものを選びます(場合によっては魚に見えにくい細い糸を選ぶこともあります)。

※2根ズレ:水中の障害物などと糸が擦れること。糸が傷つくとラインブレイクの原因となります。



対象魚別 適合リール一覧


狙う対象魚別に適合するリールの大まかな目安を紹介します。船や磯や堤防といった場所による違いと、対象とする魚ごとに、ベイトリール、スピニングリールのどちらを選ぶと良いか、そして糸の種類をライン号数の目安で紹介しています。


新しい釣りを始めるために釣り道具を揃えたいというときに参考にしてください。



 出典  Funmee!!編集部


カウンターと電動の項目は「対応機種あり」という意味で、必須ではありません。また、スピニングリールのサイズは、小型=2500番以下、中型=3000~5000番、大型=6000番以上と分類しています。ベイトリールのサイズは小型=200番以下、中型=300番~400番、大型=それ以上を目安にしていますが、メーカーやアイテムによって必ずしも当てはまらない場合があります。




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文:高橋大河(Taiga Takahashi)



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2018年7月26日
Funmee!!編集部
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