「きっかけは妻」 オールドスタイルのキャンプマスターが外遊びを始めた理由


東京・浅草橋にあるアウトドアセレクトショップ「CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)」には、オリジナルグッズやヴィンテージグッズ、ガレージブランドのグッズなど、クラシカルな雰囲気を醸し出すキャンプ用品が盛りだくさん。


個性的なグッズに惹かれて、おしゃれなキャンプスタイルやヴィンテージグッズを求めるキャンパーが多く集まり、連日にぎわいを見せています。


そんな話題のショップを営むオーナーの水山裕文さんも、自ら個性的なキャンプを楽しんでいます。そこで今回はCAMP on PARADE 主催のイベントにおじゃまして、水山さんにオールドスタイルキャンプのポイントをうかがってきました。

暑いし、寒いし、虫もいるキャンプ。はじめはその魅力がわからなかった

――水山さんは、いつごろからキャンプを始めたのですか?


実はキャンプ歴はそんなに長くなくて、始めたのは2年半ほど前からです。妻がキャンプに行きたいと言い始めたのですが、私はキャンプにあまり興味がなくて……。夏は暑いし、冬は寒い。おまけに虫もいるじゃないですか。そんなものを何でやりたいのか、正直わかりませんでした(笑)



 出典  Funmee!!編集部

――そんな水山さんが、なぜキャンプにハマることになったのですか?


妻もやりたがっていたし、子どもも2歳になったので「そろそろできるかな?」と軽い気持ちで始めたんです。軽井沢のアウトレットにあるコールマンのショップで道具を全部そろえて、新潟県の無印良品津南キャンプ場でデビューです。


そうしたら「キャンプって、こんなに楽しいんだ!」と感じてしまいました。初めての焚き火は上手にできませんでしたが、それも「またキャンプへ行きたい!」と思わせてくれたのかもしれません。



――最初はコールマンのフルセットでのキャンプだったんですね。そこからどのようにして、今のスタイルになっていったのですか?


初めてのキャンプがとても楽しかったので、またすぐにキャンプへ出かけました。千葉県にある成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場だったのですが、9月だったこともあって、とても混んでいたんです。そこには見たことのないテントがいっぱい張られていて、とてもワクワクしました。天井のとがったテントやキラキラ輝いているランタンなど、たくさんのキャンプ用品に出会ったのです。


そこでひと目ぼれしたのが、小川キャンパル(現・キャンパルジャパン)のピルツ。ほかのテントとは違う、とがった屋根の個性的なテントは、とても魅力的でした。そして、成田ゆめ牧場からの帰り道にキャンパルのショールームへ立ち寄って、ピルツ15-Ⅱを購入してしまいました(笑)


これがキャンプを始めて2週間後のことですから、かなりハマってしまっていましたね。



小川キャンパル(現・キャンパルジャパン)のピルツ

 出典  Funmee!!編集部

たくさんのグッズに出会って気がついた、オールドスタイルの楽しさ

――見事なハマりっぷりですね(笑)。ではこれがきっかけで、個性的なキャンプスタイルに目覚めたのですか?


そうですね。そしてこの数カ月後に、今度はインターネットでチェコ製のヴィンテージテントを購入すると、さらにハマってしまいました。


そんななかで、テーブルや薪ストーブの煙突を制作している作家さんにお会いしたり、キャンプ用品をワンオフで作られている方たちに出会っていくうちに「こんなキャンプスタイルもいいな」と思い始めました。



キャンプにハマってから、アメリカ人の夫婦に製作してもらったオリジナルのテント

 出典  Funmee!!編集部

――こんな出会いがあって、今のオールドスタイルにたどり着いていくわけですね。


よく知られたキャンプ用品メーカーのグッズを買ってキャンプをするのもいいのですが、スタイルにこだわってキャンプをすると、もっと楽しくなると思うんです。たとえばタープ。キャンプ用品メーカーのものの中には、かなりスペックの高いモデルがあります。でも正直なところ「ここまでのスペックは必要かな?」と思うのです。


一方、クラシカルなデザインのコットン製タープは、スペック的には少々低くはなるものの、実用的にはハイスペックなものと大差ありません。それならおしゃれにキャンプができるほうがいいんじゃないか、そう思い始めてきたのです。




1920年代前半のヴィンテージランタン

 出典 Funmee!!編集部

――サイト作りにヴィンテージグッズを多く取り入れているのも、そんな考え方からですか?


ヴィンテージグッズ、とくにバーナーやランタンなどは、使うのに手間がかかるものが多いじゃないですか。その手間のかかる“儀式”が楽しかったりするんです。登山で使うバーナーなら、簡単で便利でハイスペックなものがいいとは思うのですが、オートキャンプでは、火を付けるのに手間がかかってもいいと思うんです。遊びなんですから。


そんな「楽しめるもの」を探していたら、自ずとヴィンテージグッズが多くなっていたのです。ですから楽しめるものであれば、ヴィンテージにこだわる必要はなく、最新のモデルでもいいと思います。


新旧のバランスよく組み合わせるのがサイト作りのコツ

 出典  Funmee!!編集部

――最新のグッズと、古き良き時代のグッズをバランスよく取り入れていくのが、サイト作りのポイントですね。


キャンプサイトの“顔”になるタープは、クラシカルなデザインのものにして、テーブルやチェアは最新のモデル。その代わりサイトデザインのバランスを考えて、ウッドを使っているものにすれば、ヴィンテージ感を崩すことがなくなります。


ヴィンテージモデルは、扱うのが難しいし、メンテナンスも大変だと思っている人が多いですが「CAMP on PARADE」で扱うヴィンテージグッズは、すべてメンテナンスをし、消耗品は交換して販売していますので、買ったその日からすぐに使えます。キャンプビギナーでも安心して使えるので、ぜひキャンプサイトにヴィンテージグッズを取り入れて、オールドスタイルキャンプを楽しんでもらいたいです。



「CAMP on PARADE」の水山さんに聞く、おしゃれなキャンプサイトを作るための便利ワザ 話題のセレクトショップ「CAMP on PARADE」オーナー・水山さんに聞いた、こだわりのキャンプ用品5選


■プロフィール

「CAMP on PARADE」オーナー

水山裕文さん


東京・浅草橋にあるアウトドアセレクトショップ「CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)」のオーナー。ガレージブランドのグッズやヴィンテージグッズ、自ら開発したオリジナルグッズなどをそろえ、グッズ販売とともにスタイル提案も行っている。誰でも気軽にクラシックスタイルキャンプを楽しめるように、薪ストーブの使い方講習会やヴィンテージランタン・ストーブのメンテナンス(毎月最終日曜日) も行っている。

http://www.camponparade.com/


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Funmee!!ライター
牛島 義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーエディター&ライターとして独立。
以降、アウトドアを中心に、グッズ、クルマ、旅行など、レジャー関連を中心に、さまざまなジャンルで執筆活動している。
今日も明日も『ゆる~い生活』
http://ussie.at.webry.info/

アウトドア雑誌の副編集長職を経て、フリーエディター&ライターとして独立。
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