ウッドガスストーブでオトナの火遊び(DIY編)


二重構造の器の中で、ひとつかみの木っ端などで十分な量の湯を沸かせる「ウッドガスストーブ」。身近な素材でつくれることもその楽しみのひとつです。


ウッドガスストーブを自作し、オトナの火遊びを満喫している美術家・小池雅久さんから、いよいよそのつくり方を教えてもらいましょう。



ご自身のガレージでウッドガスストーブのつくり方を教えてくれた小池雅久さん

ご自身のガレージでウッドガスストーブのつくり方を教えてくれた小池雅久さん

 出典  Funmee!!編集部


—— まずはどんな材料を用意すればいいんでしょう?


大きさの違うスチールの缶がふたつあればなんでも使えます。僕なんかガラクタ感が好きだから、いろんな空き缶を組み合わせてつくるのがおもしろいと思います。缶詰とかお茶の缶とか。塗料や潤滑油なんかが入ってたペール缶もぴったりです。


さらにそれらの缶の表面に「トマトピューレ」とか書いてあるとそそられます。ただし、アルミ缶はダメですね。耐久性が全然ない。


初めてつくるなら、ホームセンターで売ってる塗料用の缶を買って使えば間違いないかな。二重構造の外側を3ℓ缶、内側を1ℓ缶にするとちょうどいい。



DIYに使う道具たち。左から金切りハサミ(曲線用、直線用)、ペンチ、メジャー、オートポンチ、ドリル(タケノコ、4mm)、インパクトドライバー

DIYに使う道具たち。左から金切りハサミ(曲線用、直線用)、ペンチ、メジャー、オートポンチ、ドリル(タケノコ、4mm)、インパクトドライバー

 出典  Funmee!!編集部


—— 加工にはどんな道具が必要ですか?


せいぜい穴をあけるドリルと金切りバサミ、ペンチとメジャーくらいかな。家になければ、どれもホームセンターで安く買えるもので十分です。


あと空き缶を使う場合は缶切りもあったほうがいい。ただし、日本の缶切りは切り口がギザギザになるので、できればアメリカとかでよく使われる回転式の缶切りのほうがいいですね。



小池さんが使う回転式缶切り。貝印「No.3500」。缶の縁の内側でキレイに切ることができる

小池さんが使う回転式缶切り。貝印「No.3500」。缶の縁の内側でキレイに切ることができる

 出典  Funmee!!編集部

左が外側の3ℓ缶。下部に10mmの穴を開ける。内側の1ℓ缶には、下に6mm、上に4mmの穴を開ける

左が外側の3ℓ缶。下部に10mmの穴を開ける。内側の1ℓ缶には、下に6mm、上に4mmの穴を開ける

 出典  Funmee!!編集部


—— では、つくり方を教えてください!


まずは外側の缶の下のほうに大きめの穴、内側の缶の下のほうにやや大きめの穴、上のほうに小さめの穴を等間隔で開けて、内側の缶は底にも均等に穴を開けます。それぞれ外気や、二重構造の内側で熱くなった空気を吸うための穴ですね。


ひと通り穴を開けたら、外側の缶のフタに内側の缶をはめて組み合わせるだけで完成です。あとは上にヤカンや鍋を置くための五徳をつけたり、風除けの覆いをつけたり、持ち運び用の取っ手をつけたり。使う人の工夫次第ですね。



内側の缶は、底にも均等に穴を開ける

内側の缶は、底にも均等に穴を開ける

 出典  Funmee!!編集部

電動ドリルを使って穴を開ける。なるべく等間隔になるようマジックで印をつけておく

電動ドリルを使って穴を開ける。なるべく等間隔になるようマジックで印をつけておく

 出典  Funmee!!編集部


—— 結構アバウトなつくり方なんですね。


そうですね。技術的には、穴の大きさや間隔をキッチリ決めたり、密閉度をあげたり……ってこだわっていけば、さらに燃焼効率のいい進歩した道具になると思いますよ。でも、あえてそこまで精度をあげなくてもいいんじゃないかと。手に入る道具で、誰にでもつくれる、手づくりの実感が持てるっていうことも、ウッドガスストーブのいいところなんですよ。



小池さんと仲間がつくったウッドガスストーブコレクション。五徳や風避け付きなど形も大きさもいろいろ

小池さんと仲間がつくったウッドガスストーブコレクション。五徳や風避け付きなど形も大きさもいろいろ

 出典  Funmee!!編集部


—— たしかに。自分でつくれれば、いろいろ工夫もできそうです。


技術の精度をあげていくほど、火の魅力って薄れていくと思うんですよ。たとえば石油ストーブってすごく便利ですけど、その火を見ようと人が集まってきたりしませんよね。


でもウッドガスストーブで焚き木を燃やすと、みんななんとなく覗いていく。そういう人と人をつなぐ火の暖かさとか、火のある暮らし、モノづくりの楽しさとかをいまの人たちに手軽に伝えるツールとして、ウッドガスストーブはうってつけだと思うんですよね。



貝印 kai 歯車 式 缶切り

小池雅久さんも使用中!

切り口がギザギザにならない缶切り。これがあればウッドガスストーブはできたも同然?!

amazonで見る 楽天市場で見る


■プロフィール

小池雅久さん


美術家、焚き火愛好家。リキトライバルサスティナブルアートワークス 代表。長野市善光寺門前町の裏路地にて「美学創造舎マゼコゼ+図書館ギャラリーマゼコゼ」を運営。「美を感じる力」と「創造力」がつながりあうための場づくりをしている。


美学創造舎マゼコゼ + 図書館ギャラリーマゼコゼ


長野県長野市長門町1076-2

TEL:026-225-9380

営業時間:12:00~18:00

休み:日曜、祝日(展覧会開催期間中は変更あり)



■注記

火を使う際には、周りに燃え移らないよう気を配り、工作機械などを使う際には怪我しないよう注意しましょう。また、消火用の水などを事前に用意しておきましょう。



===

文・写真:依田賢吾(Kengo Yoda)



最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP