アート
黒板とチョークから始まるコミュニケーション!チョークグラフィックの描き方

黒板とチョークから始まるコミュニケーション!チョークグラフィックの描き方


誰もが簡単にパソコンで活字を打ったり絵を描いたりできる時代に、手描きの文字やイラストで勝負しているのが、チョークアーティストのチョークボーイさん。おしゃれで、しかも手仕事のぬくもりを感じられると、人気を集めています。

 

チョークボーイさんの作品のなかからお気に入りのもの5点について、作品の意図や工夫した点などを聞きました。




真似してチョークグラフィックを描いてみよう!


大阪・梅田にあるカフェ『ビブリオテーク』でアルバイトしていた時代に描いたメニュー黒板が評判となり、チョークアーティストとして独立したチョークボーイさん。チョークからスタートして、現在は万年筆でポスターを描いたり、ロゴを作成したり、オリジナルグッズを作ったりと、その活動の幅を広げています。

 

チョークや万年筆などシンプルな画材を使用しているだけに、一見「自分でも真似できそう」と思ってしまうかもしれませんが、果たしてどうでしょうか。以下のチョークボーイさんの作品を参考に、挑戦してみましょう!



「描きたいことを描くのではなく、見る側の視点に立つのが大事!」とチョークボーイさん
 出典  Funmee!!編集部
「描きたいことを描くのではなく、見る側の視点に立つのが大事!」とチョークボーイさん

 

コンセプトをストレートに絵で表現

東京の『ONIBUS COFFEE』中目黒店2階にあるチョークグラフィック
 写真提供  チョークボーイさん
東京の『ONIBUS COFFEE』中目黒店2階にあるチョークグラフィック


コーヒーショップ『ONIBUS COFFEE』中目黒店の2階の大きな黒板に描かれたチョークグラフィックがこれ。「人と人とをつなぐ」という店のコンセプトを表した、コーヒーを渡す手と受け取る手のモチーフをメインに採用。

 

「手の下にはコーヒーの木、上には店の窓からよく見える桜の木と花を描きました。これで、春以外の季節にもお客様に楽しんでいただけたら嬉しいですね!」とチョークボーイさん。画材はサクラクレパスのソリッドマーカー。



オーナーのこだわりが伝わる緻密な図解

『ONIBUS COFFEE』中目黒店1階のチョークグラフィックは、コーヒーができるまでのこだわりを図解したもの
 写真提供  チョークボーイさん
『ONIBUS COFFEE』中目黒店1階のチョークグラフィックは、コーヒーができるまでのこだわりを図解したもの


同じく『ONIBUS COFFEE』中目黒店1階のカウンター奥にあるチョークグラフィック。

 

「焙煎機の後ろの大きな黒板に『何か描いて』と言われたので、1杯のコーヒーが飲めるまでの流れを、オーナーに丁寧にヒアリングして描きました。『何を大事にするかによって、コーヒーの味が違ってくる』というオーナーの話を、チョークグラフィックで表現できたと思います」。こちらもサクラクレパスのソリッドマーカーによるもの。



万年筆とパソコンを駆使したポスター

東京・蔵前にある『Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE』の館内ポスター
 写真提供  チョークボーイさん
東京・蔵前にある『Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE』の館内ポスター


世界のバックパッカーが集まるカフェ&バー併設のホステル『Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE』に貼られた、バーラウンジの案内ポスター。

 

「多様な人々が集まって交流する場であることを表現するために、いろんな国の人や右上には雪男、左下には僕自身も描きました(笑)。イラストは自由に遊べるので好きですね」。万年筆の濃淡をあえて残しつつ、一部をパソコンで着色するなど、じつは手の込んだ作品。



椅子に万年筆!? 描く場所と画材は選ばない

東京・白金台にある『ビオトープ ナーセリーズ』の1周年記念展示用に描いたもの(この作品は現在、店頭には置かれていません)
 写真提供  チョークボーイさん
東京・白金台にある『ビオトープ ナーセリーズ』の1周年記念展示用に描いたもの(この作品は現在、店頭には置かれていません)


まだカフェでアルバイトをしていた時代、ボタニカルショップ『ビオトープ ナーセリーズ』の1周年の展示用に、椅子に描いた作品。

 

「植物図鑑をイメージして、変わった形の葉とその名前を、椅子に直接万年筆で描きました」。このときはこれ以外に、ショーウィンドウのガラスやプランターなどの装飾も担当した。



大きければそれだけ感動はデカい!

群馬県桐生市にある『パーベイヤーズ』のシャッター
 写真提供  チョークボーイさん
群馬県桐生市にある『パーベイヤーズ』のシャッター


2017年11月に描き上げたばかりの、いままででいちばん大きな作品がこれ、アウトドアと旅のコンセプトショップ『パーベイヤーズ』のシャッター。

 

「最初はロゴを描こうという話もあったんですが、ロゴはあちこちに出ているしなって。そこで、彼らのモットーでもある『Venture Onward(ベンチャー・オンワード=旅は続くという意味)』っていう言葉を聞いて、『それ、いいじゃないですか』と採用しました。その下の山と川は、地元の人たちが愛する赤城山と渡良瀬渓谷です」。このときは4人チームで、2日間で完成させました。



アート

本記事に登場した人気No.1のチョークボーイさんによる手描きグラフィックの入門書。

日本語の描き方やサンプルなど、50ページ超改訂した増補版です。


■プロフィール

チョークボーイさん

 

大阪・梅田のカフェ『ビブリオテーク』でのアルバイト時代に描いたメニュー黒板が評判となり、チョークの楽しさにハマる。ある雑誌の取材を受けたとき、チョークグラフィックを描く人だとわかりやすい名前にしようと、とっさに「チョークボーイ」を名乗り、そのままいまに至る。現在はロゴやイラストの作成、店舗内装の施工の手伝い、イベントの出展など、チョーク以外の分野にも活動範囲を広げている。著書に『すばらしき手描きの世界』(主婦の友社)、2018年3月1日に『すばらしき手描きの世界2』(主婦の友社)を発売予定。

 

 

===

文:山賀沙耶 (Saya Yamaga)

写真:上樂博之(Hiroyuki Joraku)

 


2018年1月26日
Funmee!!編集部
Funmee!!編集部

RANKING

ランキング