年650万台〜を作る、世界のトップブランド「ジャイアント」
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年650万台〜を作る、世界のトップブランド「ジャイアント」


これからロードバイクを始めたい人にとって外せないブランドが「GIANT(ジャイアント)」です。高性能なモデルをリーズナブルな価格でリリースする姿勢は、自転車ファンにとって非常にありがたく、自転車文化の担い手としての意気込みを感じます。

 

世界規模で破竹の勢いを続け、いまや名実ともに業界をリードする存在、ジャイアントの歴史やおすすめ車種を紹介します。



台湾から世界へ飛躍


ジャイアントの創業は1972年。台湾の台中でスタートしました。他社のOEM生産を行いながら事業を軌道に乗せ、1981年に自社ブランド「GIANT」を立ち上げます。



ジャイアントの年間生産台数は650万台。グローバル本社は台湾で、世界に9つのファクトリーを構えています
 提供  ジャイアント
ジャイアントの年間生産台数は650万台。グローバル本社は台湾で、世界に9つのファクトリーを構えています


1986年にヨーロッパ(オランダ)、1987年にアメリカに進出し、ワールドワイドなネットワークを構築していきます。日本にも1989年にジャイアントジャパンが設立されました。

 

かつてヨーロッパやアメリカのメーカーが世界のロードバイク生産の大半を担っていましたが、ジャイアントの台頭によって台湾が加わり、3勢力が切磋琢磨する時代になり、ロードバイクの性能の進化を後押しすることになったと言っても過言ではありません。



メインフレームの溶接工程を終え、これからペイントされるのを待つフレームたち
 提供  ジャイアント
メインフレームの溶接工程を終え、これからペイントされるのを待つフレームたち

独自設計の「コンパクトロード」が、いまでは業界標準に

「コンパクトロード」コンセプトを基に、前三角(フレームのトップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブで構成される三角形)の小さなモデルを設計しています
 提供  ジャイアント
「コンパクトロード」コンセプトを基に、前三角(フレームのトップチューブ、ダウンチューブ、シートチューブで構成される三角形)の小さなモデルを設計しています


1997年、ジャイアントは「コンパクトロード」コンセプトを打ち出します。ロードバイクのフレーム設計において、フレームの前三角が小さく、トップチューブがスローピングした形状を提唱したのです。スローピングとは、ヘッドチューブとシートステーをつなぐトップチューブが後方に向けて傾斜しているフレームのことを指します。逆にトップチューブが水平になっているフレームをホリゾンタルと呼びます。

 

「コンパクトロード」のメリットは、ホリゾンタルと比べてフレーム材料が少なくすみ軽量化できること、前三角形が小さく剛性を上げやすいことなどが挙げられます。当時は好奇の目で見られたものの、機材サポートを行っていたプロサイクリングチーム「オンセ」の活躍により他メーカーも追随するようになり、いまでは最もポピュラーなフレーム形状となりました。



サイクリングの楽園「しまなみ海道」との関係


サイクリングの聖地として人気の高い「しまなみ海道」。これは広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ自歩道も備えた自動車道路で、毎年、多くの自転車ファンが訪れます。じつはその流行のきっかけに、ジャイアントの創業者である劉 金標(キング・リュー)氏も関係しています。

 

2011年、台湾のジャイアントを訪れた愛媛県知事・中村時広氏は、劉氏と出会ってサイクリングの魅力に目覚めます。翌年、今度は劉氏が愛媛を訪れ、しまなみ海道にかかる橋や瀬戸内海の島々の美しさに感激し、「ここはサイクリングのパラダイスだ」と話しました。この出会いがしまなみ海道の自転車インバウンドを後押ししたというワケです。



しまなみ海道の来島海峡大橋。いまでは毎年、国際サイクリング大会も行われ、全国および諸外国から多くの参加者が訪れています
 提供  Adobe Stock
しまなみ海道の来島海峡大橋。いまでは毎年、国際サイクリング大会も行われ、全国および諸外国から多くの参加者が訪れています


台湾での出会いから、中村氏は「サイクリングは“健康”、“生きがい”、“友情”をプレゼントしてくれる貴重なもの」と感じたといいます。そして、しまなみ海道のサイクリングロードへの案内板の設置、自転車の走行帯を表すブルーラインの敷設、サイクルラックの普及、海外からのサイクリスト誘致、しまなみにかかる全ての橋の自転車通行料無料化といった、さまざまな施策を行い、いまに繋がっています。



リーズナブルでいて高性能とスキがない


ジャイアントは自転車の価格がリーズナブルなことも特徴です。しかし、「安かろう、悪かろう」ではありません。かつて日本のクルマメーカーは低価格&高品質を武器に、アメリカで売り上げ台数を大きく伸ばしました。これと同じです。ジャイアントはトヨタ生産方式に習いリーン生産方式を採り入れ、製造工程の無駄をそぎ落とし、競争力の高い自転車を生み出すことに成功しています。

 

「自転車の価格が同じであれば、ジャイアントはコンポーネントのグレードがひとつ上」というエピソードは、自転車業界の多くの人が認めるところでしょう。



TCRアドバンスド2

 提供  ジャイアント


ジャイアントのロードバイクの中核となるTCRシリーズ。TCRアドバンスド2は上位グレード譲りの高剛性&軽量性を両立するカーボンフレームを採用。20万円の価格でいて本格的な走りが楽しめるお値打ちの一台。

 

メーカー希望小売価格:200,000円(税抜)

フレーム:アドバンスド グレード コンポジット

フォーク:アドバンスド グレード コンポジット

メインコンポーネント:シマノ 105

変速段数:22スピード

ホイール:ジャイアント P-R2 DBL

重量:7.9kg(フレームサイズ445mm)

https://www.giant.co.jp/giant19/bike_datail.php?p_id=00000019



ディファイ アドバンスド2

 提供  ジャイアント


ロングライドやエンデュランス系レースに最適なディファイシリーズ。完全新設計となった2019モデルではハンドルバーとシートポストにまで振動を吸収する形状が採用され、路面を選ばずに快適な走りを楽しめます。タイヤも太めの32Cが装着可能になりました。

 

メーカー希望小売価格:240,000円(税抜)

フレーム:アドバンスド グレード コンポジット

フォーク:アドバンスド グレード コンポジット

メインコンポーネント:シマノ 105

変速段数:22スピード

ホイール:ジャイアント P-R2 ディスク

重量:8.9kg(フレームサイズ480mm)

https://www.giant.co.jp/giant19/bike_datail.php?p_id=00000029



コンテンドSL1ディスク

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軽量なアルミフレームを使ったオールラウンドモデル。雨天でも制動力の低下が少ないディスクブレーキを採用し、2019モデルから28Cタイヤを標準採用しています。

 

メーカー希望小売価格:170,000円(税抜)

フレーム:アラックスSLグレード アルミニウム

フォーク:アドバンスドグレード コンポジット

メインコンポーネント:シマノ 105

変速段数:22スピード

ホイール:ジャイアント P-R2ディスク

重量:9.9kg(フレームサイズ480mm)

https://www.giant.co.jp/giant19/bike_datail.php?p_id=00000030



エスケープR3

 提供  ジャイアント


ジャイアントはロードバイクだけでなくクロスバイクにも注目したいブランド。国内で数多くリリースされているクロスバイクの中でも、エスケープシリーズは価格が控えめでいて走りの完成度が高く、街乗りや通勤通学にぴったりなベストセラーモデルです。

 

メーカー希望小売価格:52,000円(税抜)

フレーム:アラックスグレード アルミニウム

フォーク:クロモリ

メインコンポーネント:シマノ

変速段数:24スピード

ホイール:ジャイアント スピンフォース ライト

重量:10.7kg(フレームサイズ465mm)

https://www.giant.co.jp/giant19/bike_select.php?c_code=CA01&f_code=FD03&s_code=SR11




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文:田中弾(Dan Tanaka)

メイン写真提供:ジャイアント



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2018年9月6日
Funmee!!編集部
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