【基礎からプロ技まで】ロードバイクのメンテナンス完全版
ロードバイク

【基礎からプロ技まで】ロードバイクのメンテナンス完全版

ロードバイクにまつわる言葉はさまざま。特に海外で生まれたスポーツは日本語ではない用語が多く用いられ、正しい理解をすることも重要となります。


例えば、メンテナンス(maintenance)とは故障しないようにすること、修理(repair)とは故障したものを直すこと。この違い、ご存知でしたか?


つまり、ロードバイクをメンテナンスする目的は、愛車にいつまでも調子よく安全に乗り続けるためなのです!

ロードバイクのメンテナンス3つの基本!

● メンテナンスの基本は「洗浄」・「注油」・「交換」の3つ!

ロードバイクは外を走るものなので、こまめな洗浄が不可欠です。ずっと洗わないでいると、砂や金属カスなどの汚れが溜まって運動能力が落ち、走りづらくなるだけでなく、部品の消耗を早めます。


そして洗浄とセットになるのが、注油=オイルを差すこと! これを怠ると逆にパーツを傷める原因となります。


さらにどんなにメンテナンスをしていても、しばらく乗り続けたら必ず部品交換をしなければなりません。愛車を安全に、快適に乗り続けるため、これら基本の3つの作業は常に心がけましょう。

これさえできれば大丈夫! ロードバイクのメンテナンス方法

 

● 毎回これだけはチェック!事前点検でやるべきこと

一般の自転車と違い、ロードバイクは長距離を走ることも多い乗り物です。あまり詳しくない土地、どこに自転車屋さんがあるかも分からない状況で車体にトラブルが起きてしまった……なんてことにならないように、サイクリングに出る前は必ず乗車前点検を行いましょう!


① ブレーキの確認

実際に握ってみて、握りしろが適正かチェック! レバーがハンドルにぴったり付くような緩さでもダメ、全然握れないのもダメです。

② ヘッドのガタつき

ブレーキを握ったまま車体を前後に揺らします。ヘッドとフレームが一緒に動けばOK!

③ パーツのガタつき

少し持ち上げたところから車体を落とし、音をチェックします。チェーン以外の音が聞こえないか耳を澄ましてみましょう。

④ チェーンの状態

オイルがきちんと付いているか目視で確認します。オイル切れの時は明らかに乾いている感じがあります。

⑤ タイヤの空気圧

タイヤを触ってみて、柔らかくなっていないかをチェック! 適正気圧まで入っていればカチカチで指が入りません。

もし不具合が見つかったときは、次の対処法をとってみましょう。

 出典  Funmee!!編集部

● ロードバイクのメンテナンスは正しい頻度で行おう!

乗車前点検で問題がなくても、サイクリングから帰ってきたら、きちんとメンテナンスを行いましょう。


例えばチェーンなら走行距離300〜400kmごとに洗浄するのがベスト。交換も3000〜4000km走ったあたりが目安です。


ブレーキはワイヤーの伸びやシューの擦り切れによって、握りしろが深くなっていきます。変化を感じたらまずはアジャスタブルボルトで調整したり、シューの溝が減っていないかを確認。そこで適正なメンテナンスを行っても握りしろが深くなったら、ワイヤー交換の必要があります。ブレーキに関しては少しの不具合が命にも直結するため、より慎重な判断が必要です。


また、1年に1回程度はオーバーホールを行いましょう。

オーバーホールとは、フレームからできる限りのパーツを取った上でフルメンテナンスをし、必要に応じて消耗品を交換すること。自分でもできますが、より精密な作業になるためプロに任せたほうがいいパーツもあります。お店に預けると期間は1週間程度、費用は3〜4万円程度でピカピカにしてくれます。

● ロードバイク洗浄・洗車をパーツ別にマスターしよう!

スプロケットとチェーンの洗浄にはパーツクリーナーを使います。細かい箇所はブラシで磨きましょう。


スプロケットの歯と歯の間も、狭くて汚れが溜まりやすいところ。柔らかいタオルの両端を持ってピンと張り、差し込んだ端を左右に動かして磨くと綺麗になります!

 
ひと通りクリーナーで磨いたあとはすすぎます。水を使うため、ロードバイクを洗う前は必ずアクセサリー類は取っておきましょう。特にサイクルコンピューターの取り忘れには注意です!

チェーンもパーツクリーナーを使って、少しずつブラシで磨きます。

ポイントは上・側面だけでなく、内側のコマも回すように磨くこと。古いオイルや泥汚れをチェーン1周分、丁寧に磨き落としましょう。クリーナーの雫が落ちるので、小さなボウルなどを受け皿にしながら作業すると周りも汚れません。

 
チェーンを洗浄する頻度は300〜400km走行するごとに1回がオススメ! ただし、そんなに走っていなくてもオイルに砂埃などがついて真っ黒になっていたら迷わず洗いましょう

フレームや樹脂パーツはパーツクリーナーが使えません。その代わり、中性洗剤を水で薄めて使います。


ここでのポイントは水圧。フワーっと柔らかく水をかけ、泡を広げるイメージで汚れを落としていきます。塗装が剥げてしまうので、ゴシゴシ擦るのはNG! 目に見えて汚れていないところも、汗や雨が染み込んでいるので念入りに洗いましょう。

 
このときチェーンなどを触ったブラシでフレームに触れると、反対に古いオイルや汚れを広げてしまいます。必ず別のものを使うようにしましょう

さらに隅々まで洗いたいときはホイールを外して!

ホークの内側や泥除けなど、普段は洗いにくところこそ汚れの溜まりドコロです。


すすぎ時にはバイクを立てるのを忘れずに! 逆さまのまますすぐとワイヤーの出入り口からホイール内部に水が入り、サビの原因となります。水洗いをしたあとは自然乾燥で大丈夫です!

 

● 洗浄と注油はセットで行おう!

ロードバイクは金属の部品がこすり合って動くため、磨耗を防ぐために潤滑油が必要です。

洗ったあとは必ず新しいオイルをさしましょう。


磨いたときと同じく、ぐるっと1周分、内側のコマの部分にさしましょう。

さしたあとは3時間〜ひと晩置いて馴染ませます。しっかり時間を置いて余分なオイルを拭き取れば、すっかり乗り心地が回復しているはずです!

 
オイルをさすタイミングは乗る直前ではなく、前日の夜がオススメ! しっかり時間を置いて馴染ませます

オイルは種類によって粘度や成分が異なり、季節や走行距離に合わせて選びます。監修を担当したGROVE鎌倉のおすすすめはこちら!

● 走行距離に応じてパーツ交換も必要!

どんなに丁寧にメンテナンスしていても、金属はどうしても磨耗します。

例えば、チェーンが磨耗すると内側のコマが小さくなり、チェーンリングに上手くはまらなくなります。その結果、シフトチェンジの際に落ちる頻度が高まります。


どんなパーツも定期的な交換が必要です。


チェーンなら走行距離3000kmごとの交換が理想。

シフトワイヤーはシフトチェンジの際にレスポンスの遅さを感じたら交換時期です。時期的な目安としては1年から1年半ごとになります。

 
シフトワイヤーは通している穴や固定してるネジが小さいため、その分慎重さは必要ですが、まっすぐ通せば間違いにくいパーツです。動画を見ながらゆっくり作業しましょう!

ブレーキを握ったときに、「握りしろが深すぎるかな?」と感じたら、まずはアジャスタブルボルトで調整します。

それでもまだ深いようならワイヤーがすっかり伸びきってる状態。すぐに交換が必要です。

 
ブレーキは、レバーを握るとワイヤーがグッと引っ張られる力でパットがタイヤの両側のリムを挟んで止める。新しいワイヤーを入れたとき、その仕組みを考えながら、適正な長さを決めましょう

特にブレーキ系は故障すると事故に直結するため、ちょっと効きが悪くなってきたかも……と感じた時点で要確認! キャリパーブレーキの挟む側も、ディスクブレーキの挟まれる側もきちんと止まるように、磨耗によって溝が浅くなったら必ず交換しましょう。

 
キャリパーブレーキの場合は、リムを挟んでいるパッドを交換します。レンチの形を最大限に活かせば、指が入らないところもラクラクです!
 
ディスクブレーキ車も挟まれているディスクローターが磨耗します。取り外しの際にブレーキ面を触らないこと! 手の脂でさえもブレーキの制動力に影響します

出先でも困らない! ロードバイクのトラブルはこう対処する

出先で異音や動きの悪さに気づくこともあります。

そんなとき不必要に慌てないために、特に不具合が出やすい3つの対処法は頭に入れておきましょう!

● チェーン外れ

チェーンはシフトチェンジした時や転倒時に外れやすい。

外れたときはフロントギアをインナーにセットし、プーリーを押しながら手でチェーンを掛け直しましょう。落ち着いてやれば簡単な作業ですが、慌てて無理な方向に引っ張ってしまったり、そのまま走ってしまうことも……。最悪の場合、チェーンが切れてしまうこともあるため、くれぐれも慎重に、落ち着いて対処しましょう。

 

● 空気圧低下

どんなに新しいタイヤでも空気は自然と抜けていきます。例えるなら、風船をしばらく置いておくと自然にしぼんでいくイメージ。

空気圧が低いままだと走り心地が悪く、パンクもしやすくなります。


ロードバイクの適正気圧はタイヤによって違います。専用のフロアポンプを使って、目盛りを見ながらきちんと適正な空気圧まで入れましょう。

 

● パンク

空気圧低下以外にもパンクの理由はさまざま。

何か尖ったものを踏んでしまったり、チューブの劣化によるもの(内部摩耗)だったり……出先で起こる可能性としてはダントツです。


出先でのパンクに備えて、替えのチューブとタイヤレバー、パンク修理用のシール型パッチを携帯しておきましょう。


空気が抜けていてもホイールとタイヤはがっちりとくっついています。力に自信がない人や女性にはタイヤレバーという便利グッズがあるのでオススメです! チューブが取れたら、タイヤかチューブの、どこに穴が空いているか必ず確認! 指を沿わせて違和感のある部分を探してみましょう。動画では新しいチューブの入れ方も紹介しています。

 

出先でフロアポンプがない場合に備えて、携帯用ポンプも常備しておくと便利です。


使い方は簡単。付属の口金を取り付けて、バルブに接続し、グッと強く押し込むだけ!

ポンプは使い捨てで1本に6気圧分入っています。

 

ロードバイクをカスタムするという楽しみも!

ロードバイクいじりは実用的な面だけでなく、自分好みにチューンアップできる魅力もあります!


色/柄・素材・メーカーなど、組み合わせによってハンドルの握り心地やペダルの踏み心地、ひいてはロードバイク全体の乗り心地に大きな差が生まれます。世界に1台、自分だけのロードバイクを目指して育てていくのもいいですね!

 
バーテープの巻き方は一筆書きのような「8の字巻き」と、あらかじめブレーキ部分を隠す分を切っておく「内巻き」があり、動画では内巻きを紹介! 同じ巻き方でもテープの引っ張り加減で握り心地がかなり違うのだとか。動画では文字柄のテープを使用していますが、初心者が綺麗に仕上げるなら無地がオススメです
 
ペダルはフレームと同じように「アルミ」「カーボン」など、グレードと素材の違いがあります。まずは自転車屋さんと相談して体にあったものを、しばらく乗ってみて自分の癖や希望が分かったらカスタムしてみましょう。着脱はテコの原理を使うので力が弱くても簡単にできますよ!

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編集・文:Funmee!!編集部

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2019年4月11日
Funmee!!編集部
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