お子さんと地域の人々に支えられて 「アヤパン」店主・守谷彩さんのワークスタイル


サーカス小屋を模した人気パン屋さん「アヤパン」の “団長”守谷彩さんは、子ども3人を育てつつ、「やりたいことをやろう」と2年前に店をオープン。

たちまち人気店に成長し、仕事に、家事に、子育てに毎日フル回転! 人生を楽しんでいる彼女の日常をのぞいてみました。

仕事と家事の両立は「できていない」から、成り立つ?!

 出典  Funmee!!編集部


―― 21歳で結婚し、23歳で出産。3人のお子さんを育てている「お母さん」が突如パン屋さんになったわけですが、起業する時のお子さんたちの反応や、その後の親子関係はいかがですか?

 

子どもたちは大賛成で、ずっと応援してくれています。上2人が女の子、下が男の子で、オープン当時は11歳、9歳、7歳。「さびしくなったらお店に来ていいよ」と言っているのですが、一度も来たことはありません。その代わり、私が「お母さん、もう無理〜、手伝って〜」って閉店後に片付けのヘルプを頼むことはしょっちゅうです(笑)。

 


―― 子どもたちの食事はどうされているのですか。

 

オープン当初は、家事と両立できるようにと週3回の営業だったのですが、今は週5回。正直、家の方まで手が回らないのが実情です。朝食は下準備だけをしておくことはありますが、夕食はほとんど主人か子どもたちに作ってもらっています。

 


―― そのことで、子どもたちから不平不満が出たりは?

 

一度もありません。この前なんて、末っ子が「うどんのおいしい汁の作り方教えて」って聞きに来て、料理に興味津々みたいなんです。3人とも学校から帰ってきても楽しく過ごしているようで、兄弟仲の良さに支えられてお店をやっていけていると思います。

 

家族や友人の協力あってこそ、パンに専念できる

 出典  Funmee!!編集部


―― 週3回を5回に営業になって、ワークライフバランスのワークの比重が大きくなりましたが、生活はどう変わりましたか?


定休日の日曜、月曜も仕入れや仕込みで休みという感覚はありません。丸一日お休みできたら家の片付けや洗濯に専念したいですね。さらに気持ちとお金に余裕があったら家族で外食したいです。それぐらい今はパン一色です。私一人ではなく、家族みんなに協力してもらって、ワークライフバランスをとっている状態です。

 


―― 最近では、女性の働き方という言葉をよく聞きますが、家族の理解・サポートは絶対に必要ですよね。お店も、一人で切り盛りされていたそうですが、今は複数態勢ですね。

 

フルタイムではないですが、混む時間帯や曜日に販売と製造と一人ずつ来てもらっています。実は学生時代からの友人で、私の様子を見るに見かねて手伝ってくれるようになったのが始まりです。本当に周りのサポートあってこそ、パンに打ち込める毎日です。

 


気軽に立ち寄れる「いつものパン屋」でありたい

 出典  Funmee!!編集部


―― お客様はリピーターが多いように見受けられます。先ほど、世間話だけして帰って行ったおばあさんもいらっしゃいました。

 

先週はお見えにならなかったので私たちも心配していました。お元気そうでよかったです。おかげさまで客層も幅広く、ふらりと立ち寄ってくれる地元のリピーターさんはとても多いです。2回目以降に来店してくださったかどうか、私たちがひと目でわかる仕組みがあります。それがアヤパンバッグ。この自家製袋を持参された方に、お買い上げの合計金額より10円値引きするサービスを実施しています。

 


―― ポイントカードのようなサービスですね。エコにもなりますし、お客様が持ち歩いてくれることで宣伝効果にもつながりそうです。

 

バッグをきっかけに会話も広がりますしね。みなさんの暮らしに根付いたパン屋さんでありたいんです。パンも、特別なパンではなく日常づかいのパンを提供したいので、価格はなるべく抑えています。それでも定番のパンだけでも40種類、全レパートリーはざっと300種類とメニューは豊富。サーカスのような楽しい空間で、今日はどんなパンがあるかガラスケースを覗くワクワク感、そして「おいしい!」という笑顔を広げていきたいです。それが私のパン作りの原動力になっています。



経験1年未満でオープン、そして人気店へ サーカス小屋のようなパン屋さん「アヤパン」



■プロフィール

パン職人

守谷 彩さん

 

東京生まれ。インテリアデザインの専門学校を卒業後、アルバイト先のオムレツ・オムライス専門店「ラケル」の正社員に。結婚、出産後に「トツゼンベーカーズキッチン」の門を叩き、製パン技術を学びつつ開業準備を始める。2015年2月「アヤパン」をオープン。

 

アヤパン

東京都大田区田園調布本町45-12

TEL:050-1397-8887

営業:火〜金曜10:00~19:00、土曜8:00〜19:00

休み:日曜、月曜(臨時休業日もあり。詳細はFacebookページを参照)




 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:浜堀晴子(Haruko Hamahori)

写真:上樂博之(Hiroyuki Jouraku)


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Funmee!!編集部

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