コレクター歴40年超えの切手マニアが選ぶ、超個人的名作切手とは?


切手の収集基準は人それぞれ。世界各国、様々な時代の膨大な数の切手が存在するため、コレクションの傾向はその人の趣向を映し出す鏡と言えるかも。絵柄や歴史的価値、身近な文化など、自分なりの視点を確立するのも切手収集には重要なポイントです。

 

そこで、前編で切手収集の楽しみ方を語っていただいた切手蒐集家・岡田博義さんのコレクションの中から個人的に思い入れのある切手ベスト5を見せてもらいました!



 出典  Funmee!!編集部


平昌で開催されている冬季オリンピックや、2020年に東京開催予定に向けて、いま日本で最もホットな話題の一つであるオリンピック。歴代のオリンピックでは毎回専用の切手が発売されていて、岡田さんは1964年の東京オリンピック関連の切手をコレクションしています。

 

オリンピック切手は定価の半額がオリンピックの資金に寄付される仕組みになっていて、切手を買うことで間接的にオリンピックに参加している気持ちになるのだとか。



 出典  Funmee!!編集部


岡田さんが切手を収集していた当時、絵柄が好きで中国切手を多く集めていたましが、その中でも最も思い入れがあるのがパンダだったそう。シンプルなパンダだけの絵柄や、背景があるもの、二体が向かい合っているものなど、バリエーションがあるのもコレクター心をくすぐるようです。



 出典  Funmee!!編集部


中学生だった岡田さんが家の仕事を手伝って集めたお金で、「清水の舞台から飛び降りるつもりで買いました」と語るのは、大奮発して手に入れた当時1,400円の東海道線の電化完成切手でした。


岡田さんは切手の趣味とは別に鉄道も好きだったようで、こちらはEF58という電気機関車。今では電気は当たり前ですが、当時は電車もディーゼルエンジンが基本だったため、電気化は鉄道ファンの中ではかなりエポックメイキングなニュースでした。



 出典  Funmee!!編集部


切手ブームの当時は海外の切手は日本で使えないため、安く手に入る切手でした。そこで、岡田さんは当時から特に中国を多く集めていたそうですが、数年前に中国で切手ブームが到来し、プレミア価格がつくものも現れました。調べると、当時数百円だった中国共産党成立50週年シリーズが、3万円程度になっていました。

 

高くなったからといって売るわけではないですが、安く買った物が高くなると、審美眼が認められたようでやはり嬉しいのだとか。



 出典  Funmee!!編集部


数が少ないため、なかなか集めるのが大変だったというクリスマス切手。毎年クリスマスシーズンになると、アメリカで発行されていたものですが、当時日本ではクリスマスという文化が根付いていなかったため日本製のクリスマス切手は最近まで発行されていませんでした。この切手を眺めながら、ドラマ『奥様は魔女』でしか見たことがないクリスマスパーティに思いを馳せていたそうです。

 

今では連絡手段が多様化して目にする機会がすっかり減ってしまった切手ですが、“形に残る”趣味は時間が経っても、また手にした時に当時の記憶を蘇らせる特別な存在なのかもしれません。



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■プロフィール

岡田博義さん

1962年生まれ、埼玉県越谷市在住。小学三年生の頃から小遣いをつぎ込み切手収集をスタート。今は地元で蕎麦屋を経営しながら、当時集めた切手の管理を趣味とする、切手に人生を捧げた男。


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文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:澤田聖司(Seiji Sawada)



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