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もう一度、バイクに乗ろう! リターンライダーが知っておくべき5つのこと

もう一度、バイクに乗ろう! リターンライダーが知っておくべき5つのこと


かつてはバイクを楽しんでいましたが、結婚や育児、多忙な仕事などを理由にバイクを降りていた人たちがいま、時を経て「リターンライダー」となって戻ってきています。ひとりの時間を満喫するためのロングツーリングや、ともに歩んできた仲間たちと一緒に絶景を目指すなどその楽しみ方は多彩です。

 

そこで今回、長いブランクがあってもまた楽しく安全にバイクと付き合っていくために、リターンライダーが意識すべき注意点をまとめました。



増え続ける「リターンライダー」

ライダーの数は毎年微減し続けていますが、アラフォー以上のライダーは増えています。仲間とともにツーリングすることはリターンライダーの醍醐味のひとつ
 提供  Adobe
ライダーの数は毎年微減し続けていますが、アラフォー以上のライダーは増えています。仲間とともにツーリングすることはリターンライダーの醍醐味のひとつ


日本のライダーの年齢はじわじわと上がり、新規購入者の平均年齢はいまや50歳を超えるほどに。つまり、リターンライダーが増えているのです。


40代や50代になり、子育てや仕事が落ち着いた人や、お金にも余裕が出てきて自分の趣味を持ちたくなった人、20代の頃に楽しんだバイクの面白さをもう一度味わいたいという人など、帰ってきた理由はさまざま。



二輪車購入者の年代の変化

二輪車購入者年代は50代が28%ともっとも高く、60代、40代と続きます。平均年齢は52.7歳で前回(2015年度)とほぼ同水準の結果になりました
 出典  『二輪車市場動向調査』(2017年度、一般社団法人 自動車工業会)より
二輪車購入者年代は50代が28%ともっとも高く、60代、40代と続きます。平均年齢は52.7歳で前回(2015年度)とほぼ同水準の結果になりました


リターンライダーという言葉が世の中にすっかり定着したいま、仲間とバイクに乗って過ごす時間は若者だった頃より作りやすいことでしょう。全国の絶景スポットを回ったり、仲間とツーリングしたり、バイクを通じて新しい出会いがあったりと、楽しいことが数え切れないほどあります。

 

そうなると気になるのが事故のこと。近年バイク事故の全体件数は減少傾向にあるなか、40代以上のバイク事故は明らかに増えています。そこで最近リターンした、もしくはこれからリターンしようと考えているライダーは、安全に楽しむために知っておくべきことがあります。

 


体力・集中力の低下を意識しよう

ゆったりした姿勢で跨れるハーレーダビッドソン「Sport Glide」。視野も広く、余裕をもって運転できます
 提供  ハーレーダビッドソンジャパン
ゆったりした姿勢で跨れるハーレーダビッドソン「Sport Glide」。視野も広く、余裕をもって運転できます


数十年のブランクがある人でも、バイクに乗り続けている人でも、40代を過ぎれば20代の頃とは違ってくることを認識しなければなりません。体力はもちろんですが、なにより集中力が落ちてくることを、ちゃんと理解することこそ最大の事故予防となります。

 

中高年のバイク事故の多くはコーナリング中の転倒や、障害物への衝突などバイクの操作ミスによるものが4割ほどを占めます。体力や集中力の衰えを自覚していないことで、バイクを制動しきれずに事故へつながってしまうわけです。また、動体視力や反射神経などは意識していても高まる限界があります。その限界も20代の頃に比べれば下がっていることも意識しましょう。



コーナリングのしやすさに特徴をもつホンダ「CBR1000RR SP」(※)。リターンライダーに限らず落ち着いてコーナーを曲がることが大切です(※写真は輸出仕様車。プロライダーによる走行を撮影したものです)
 提供  本田技研工業
コーナリングのしやすさに特徴をもつホンダ「CBR1000RR SP」(※)。リターンライダーに限らず落ち着いてコーナーを曲がることが大切です(※写真は輸出仕様車。プロライダーによる走行を撮影したものです)


バイクに楽しく乗るためには、簡単なことで構わないので普段から運動を習慣づけ、ロングツーリング時にはこまめに休憩することや、自分の能力を過信せず、何より自分の心身が健康な状態で乗るように心掛けましょう。



どの排気量に乗るか、いま一度検討しよう


かつて大型二輪免許をとるのが大変な時代があったらしい……。そんな話を聞いたことがありませんか。

 

いまアラフォー以上のライダーが10~20代の頃、大型バイクに乗るためには普通二輪免許を取得したうえで、運転免許試験場で技能試験を受ける方法でのみ大型二輪免許を取得できました。限定解除審査と呼ばれたこの試験は、いまと比べてはるかにハードルの高いもので、そのことが却って大型二輪ライダーたちの運転スキルを高めていたと言う人もいます。

 

その頃とくらべれば、教習所に通えば大型二輪免許を取得できる現在、ほとんど誰もが大型バイクに乗れる状況と言っても過言ではありません。実際、リターンをきっかけに大型二輪免許を新たに取得して、若かりし頃にあこがれた大型バイクに乗るというリターンライダーが多いです。



排気量249ccのホンダ「CB250R」(左)、399ccのホンダ「CB400 SUPER FOUR」(上)、1,140ccのホンダ「CB1100」(右)。同じCBでも、それぞれ異なる魅力を持っています
 提供  本田技研工業
排気量249ccのホンダ「CB250R」(左)、399ccのホンダ「CB400 SUPER FOUR」(上)、1,140ccのホンダ「CB1100」(右)。同じCBでも、それぞれ異なる魅力を持っています


いつかの憧れを実現することは、自身の満足度やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるためにも大切なことですが、ハイスペックな大型バイクを制動しきれるのか、自分の技術や体力に見合っているか、ちゃんと立ち返ったうえで排気量やタイプなど自分に合ったバイクを選ぶことも大切です。



バイクの性能向上を認識しよう


いまから30年前のバイクと、現在の技術を盛り込んだバイクとでは、同じ排気量であってもその走行性能は異なります。また、最大排気量もかつて750cc程度だった国産のバイクも、いまでは2,000cc近いエンジンを積んだモデルや、300馬力を持ったモデルも現れています。



ホンダ「Gold Wing Tour」。1,833ccという大排気量と、現代のテクノロジーがふんだんに盛り込まれた高い性能をもちます。このバイクに限らず、各メーカーから高性能なバイクがリリースされています
 提供  本田技研工業
ホンダ「Gold Wing Tour」。1,833ccという大排気量と、現代のテクノロジーがふんだんに盛り込まれた高い性能をもちます。このバイクに限らず、各メーカーから高性能なバイクがリリースされています


現代のバイクのスムーズな加速に酔いしれ、昔と同じような気持ちでスロットルを開ければ、予想以上のスピードに制御が効かなくなり大事故につながる可能性も十分にあるのです。

 

また、ブレーキの性能も大きく向上し、昔は強く握りこまなければ止まらなかったものが、いまでは軽く握れば強力なブレーキがかかるので、その感覚を間違えて単独事故につながる例も少なくありません。車体サイズも大きくなり、車重が重いバイクも多いので、長年のブランクを経て乗る場合は、全く別物の乗り物と考えてイチからそのバイクの性能を理解する必要があります。



知識や道具など使えるものを役立てよう


忙しかった頃にできなかったロングツーリングを楽しむことや、バイクをきっかけに新たな仲間と出会うなど、バイクに乗らなければできないことはさまざまあります。せっかくバイクに戻ってくるのであれば、事故なく楽しくバイクを運転できるのが一番です。

 

もしブランクがあることに不安を感じるならば、教習所でリターンライダー向けの運転講習を受けるとよいでしょう。1回数千円から1万円前後で受講できます。運転の専門家であり、現在のバイク事情にも精通している教習指導員から、注意すべき点を教えてもらい、基本的な操作を復習することが近道になります。

 

また、安全なライドのために使えるアイテムがあれば役立てましょう。

 

例えば最近のスマホのナビアプリは、バイク向けにチューニングされたものもあります。道路のナビをしてくれるだけでなく、なかにはゲリラ雷雨のアナウンスをしてくれる機能を持ったアプリもあります。



ハンドル径φ22~29へ対応する日本製スマートフォンホルダーです。アームを上下左右に首ふり調整でき、好みの角度でスマホをガッチリ固定できます。

Bluetoothでスマホと接続するインカムです。同行者との会話はもちろん、スマホナビの音声も聞けます。同じ製品同士なら、直接接続して会話することも可能です。


さらに、自らの運転を振り返るためにドライブレコーダーを導入するのもよいでしょう。バッテリーから電源をとるタイプや、外付けバッテリーや乾電池といった別電源を利用するタイプなどいくつかの種類があります。万一の事故のときの記録になるほか、備えていることが「いい運転を心がけよう」という自戒へつながるというメリットもあります。



高画質Full HD200万画素で撮影できる車体固定式ドライブレコーダー。コンパクトボディながら最大14時間の記録可能で、衝撃録画と常時録画を選択もできます。

ヘルメットに装着して使用するバイク用ドライブレコーダーです。フル充電で約8時間連続撮影でき、運転の動きを検知した際に録画するモードも。


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文:金原悠太(Yuta Kinpara)



2018年4月26日
Funmee!!編集部
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