一日一組限定のくつろぎの空間!話題の「焚火カフェ」で知るサボりの大切さ


オンラインの世界では決して味わうことができない、炎のゆらめきと過ごすくつろぎの時間。

三浦半島西側の海岸にある秋谷海岸で楽しめる完全予約制のサービス「焚火カフェ」。主催者の寒川一さんを訪ね、その魅力についてお話をうかがいました。

焚火を通じて自然と触れ合える、非日常が何よりの贅沢!

 出典  Funmee!!編集部


ーー 「焚火カフェ」をはじめた経緯について教えてください。


11年前に都内から横須賀に引っ越しをして、「サンノット」というアウトドアショップを開業したんですが、お店で売っている道具の実演を兼ねてはじめてみたのがきっかけでした。


あれからだいぶ時間も経ちましたが、焚火カフェはコンスタントに来客があります。焚火というのものが時代に関わらず、求められているということでしょうか。




 出典  Funmee!!編集部


ーー ところで「焚火カフェ」ではどんな体験が楽しめるのでしょうか?


一口に言うのは難しいのですが(笑)、そもそも「焚火カフェ」はいわゆる飲食店の業務形態ではありません。

その場で僕がレクチャーしつつ、火起こしからお客様に焚火を体験してもらいながら、専用の道具を使って自分で調理してもらいます。



 写真提供 焚き火カフェ


ドリンクメニューとして用意しているのは、焚火で生豆からローストする焚火焙煎コーヒーに、スウェーデン産レンメルコーヒー、メキシコ産のオーガニックカカオとスパイスをミルクで煮込む焚火チョコラテ、自家製ホットワインなど。



 写真提供  焚き火カフェ


そのほかに、専用のダッヂオーブンで作る焼きリンゴ、ハムとチーズのサンドを焚火で焼き上げるホットサンド。焚火フォークで焼く、焼きマシュマロや焼きソーセージに、焚火POPコーンがあります。



 出典  Funmee!!編集部


ーー なるほど。調理なども交え、焚火のノウハウを一から教えてもらえるワケですね。


火起こしひとつにしても、ちゃんとした手順を踏まないと炎が育てられない。そのコツをつかんだら誰もが焚火を楽しめます。



 出典  Funmee!!編集部


ーー 何事もルールありきだと。そのためには、どんな準備が必要になるのですか?


焚火カフェの火起こしはライターなど使わず、お客様自ら火を起こしていただきます。

道具に関しては、焚火台やポリストライカー、ファイヤーブラスターらの必需品以外に、その時々に食材やメニューに応じて、ハンドロースターやホッドサンドメーカーなどを準備します。


焚火に欠かせない薪はお店で購入せずに、近場の流木から集めています。経験のない人だと太い薪にいきなり火をつけたくなる気持ちも分かるのですが、その方法だとまず火がつかない。そこで着火し易い白樺の樹皮を用意したり

、ナイフで薪に手を加えたりします。


簡単にコツをまとめると、一度にたくさんの燃料を入れずに、細く乾いたものから炎を育てるようにしていきます。ある程度燃えてきたら、火吹き棒などを使って空気を送り込むと炎が安定していきます。



 出典  Funmee!!編集部


ーー こんなにたくさんのナイフを用意するんですね。


焚火をやってみると、さまざまな場面で刃物のありがたさを身にしみて感じるものです。薪割りも鉈ではなく、ブッシュクラフト専用のナイフと流木で「バドニング」という方法で行います。これなら腕力もさほど必要ないので誰でも簡単にできますよ!



 出典  Funmee!!編集部


ーー 寒川さんに一から手ほどきを受ければ、その場ですぐにノウハウを覚えられそうですね。


自分で火起こしをして、木々を焼く。そのシンプルな行為の中には、僕らが日常生活で忘れがちな人間の営みがあります。


いざ焚火がはじまると、本能的に炎に目がいって時計を見なくなる。


つまり、普段の時間感覚を忘れてしまう。「焚火カフェ」で過ごす時間を心地よく感じてもらえる理由のひとつは、そこにあると思っています。



 出典  Funmee!!編集部


ーー ここから眺める富士山の景色も素敵そうです。女性のファンが多いこともうなずけます。


「焚火カフェ」のサービスは1日1組限り。都心からアクセスし易い距離感に加え、手ぶらで誰でも気軽に参加できる。


そのためか、お客様は30~40代の女性がほとんどで、カップルで来る方も多いです。一年を通じてのベストシーズンは、秋が終わる11月頃でしょうか。空気がパキっとして、海辺から見える夕焼けが一段ときれいに映るんですよね。


私は“サボる”という言葉を「日常から少し離れて、心身を解放する」という意味を込めて使っています。


アウトドアを楽しむにしても、やることに追われたり、予定を詰め込み過ぎたりと普段と変らない状況に陥りがち。


だから、そんな時こそサボりの精神を忘れずにいたいです(笑)。



 出典  Funmee!!編集部


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■プロフィール

寒川一さん

災害被災時に役立つアウトドアのノウハウを実践的に学ぶ体験型の防災キャンププログラムを提供する「ステップキャンプ」の代表。

“サボリ”をテーマに、「焚火カフェ」などのさまざまなアウトドアサービスを展開。著書に『新しいキャンプの教科書』がある。

http://stepcamp.jp/





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文:戸叶庸之(Tsuneyuki Tokano)

写真:鳥居健次郎(Kenjiro Torii)






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Funmee!!編集部

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