【ザ・使い込んでる部】#13 どこの海でもコイツが腕に!水中の相棒・Bismのダイブコンピューター


使い続けるのには理由がある。愛し続けられるのには想いがある。そんな趣味にまつわるこだわりの“私物”を紹介する「ザ・使い込んでる部」。

 

今回は漫画編集者の垣原英一郎さんがスキューバダイビングをする際に身につける、Bismのダイブコンピューターをご紹介します。ダイブコンピューターとは、現在水深や水温、潜水時間など、ダイバーの状況を教えてくれる道具のこと。通称“ダイコン”と呼ばれ、海中世界を楽しむうえで欠かかせない役割を担っています。

 

ダイビング歴18年の垣原さんにお話をお伺いすると、海を愛するひとりのダイバーとしての思いが見えてきました。



アドレナリンがほとばしる、海の生き物との遭遇


車、バイク、レーシングカート、サバイバルゲームなど、趣味はいくつかあるんですけれど、最近もっとも熱が高まっているのがスキューバダイビングですね。始めたのは1999年頃。車仲間たちと伊豆へオートキャンプに行った際、体験ダイビングをしたのがきっかけなんです。

 

その時「すごい面白いな!」と海中の世界に魅了されてしまって。そこからハイペースで行ったり全然行かなかったりと波はありますが、ここ数年はかなり本格的に潜っています。大体、毎週末はどこかの海にいますね。



垣原さんが神子元島で遭遇したハンマーヘッドシャークの群れ。撮影は垣原さんによるもの

 提供  垣原英一郎さん


ベースは仲のいいショップがある静岡県の伊豆。先日、下田の沖合にある神子元島で潜ってきたんですけれど、運良くハンマーヘッドシャークの大群に出合えたんです。やはり何度目にしてもものすごく興奮しますね。水中で鳥肌が立ちまくり。

 

ここは世界的にも有名なダイビングポイントなんですよ。黒潮の影響もありますが、今年は特に当たり年。ダイビングをしない人からは「伊豆に魚いるの?」なんて聞かれることもあるんです。でも実はびっくりするくらいいろんな魚がいる。熱帯魚も、食べて美味しそうなアジやカンパチもね(笑)。だけど「ダイビングでとってきていいのは写真だけ、残してきていいのは泡だけ」というのが僕たちダイバーのポリシーです。



無骨な素材に惹かれて選んだ“ダイコン”

購入当時、人気も高かったというモデル。価格は15万円程度だったとか

 出典  Funmee!!編集部


水中で自分がいまいる状況をリアルタイムでモニターしてくれるダイコンは、ダイビングのマストアイテム。多くのダイバーはダイコンが示してくれる「減圧不要限界」に頼っています。減圧不要限界とはその水深にいられる最大時間。それを過ぎてしまうと、減圧症になるリスクが高まってしまう。もちろん過信はNGですが、信頼の置ける目安になるんです。

 

Bismのダイコンを購入したのは10年くらい前かな。僕ね、もともと車やバイクが好きというのもあって、材質フェチなんですよ。これは素材がチタン製。この無骨な質感に惹かれ、選んでしまいました。

 

最近のモデルはデザインも豊富だし、さまざまなギミックを有しています。だけど自分には、余計なものはいらない。最新技術を搭載していたとしても、そこは知識で補完できる。見た目も機能もシンプルな方が好きなんです。



海中では身体に馴染む道具であることが重要

安全にダイビングを楽しむため、ダイビング器材は定期的にオーバーホールへ出しています

 出典  Funmee!!編集部


それに全く壊れる気配もみせないんですよね。電池は1回交換しましたけれど、ゴム製のベルトも購入当時のまま。僕のだけたまたまかもしれませんが、周りのダイバーで同じダイコンを使っている人もいますし、つくりがしっかりしているんでしょうね。

 

10年使っていますから、もはや身体の一部に近い。いろんな負荷やストレスがかかる水中では、自然に使用できる道具であることが重要なんです。馴染み感と愛着。使い続けている理由は、やはりこの点に尽きますね。

 

ただ、実はもうすぐメーカーのサポートが終わってしまうんです……。だから今年中に電池とパッキンの交換はしてもらって、しばらくしたら予備として控えの選手になってもらおうかと。次に何を買うかはまだ決めていません。ちょっと寂しいですよね。ダイビングスポットの頂点ともいえるガラパゴスの海に潜った時も、このダイコンが腕にありましたから。



東北の海に眠る遺留品捜索のボランティア活動

南三陸の海中での遺留品捜索の様子。ボランティアをまとめているダイビング仲間に声を掛けられ、参加したそう

 提供  垣原英一郎さん


今年の3月11日、ダイビング仲間たちと遺留品捜索のボランティアで、宮城県南三陸の海を訪れました。海中にはまだまだご遺体や遺留品が眠っています。東日本大震災から6年経ちましたが、たとえ洋服の切れ端だとしても、片方の靴だとしても、行方不明者の親族の方々は探している。

 

それで南三陸から戻った後、潜水士の免許を取得したんですね。この資格があれば、より踏み込んだ水中での作業が行えます。自己満足だといわれれば、それまでなのかもしれません。だけど現地の方々は喜んでくださるんですよ。海の中ではダイバーである僕たちの方が、発見できる可能性が高まります。自分にできることがあるならば、少しでも力になりたい。微力ではありますが、この活動を継続していきたいと思います。




■プロフィール

垣原英一郎さん

1970年大阪府出身。小学館にて『ギャラリーフェイク』、『そばもん ニッポン蕎麦行脚』、ドラマ化&映画化された『Sエス -最後の警官-』など数々の人気漫画の編集を担当。現在は「週刊ビッグコミックスピリッツ」の副編集長を務める。絶賛全国公開中の映画『あさひなぐ』の原作も、こざき亜衣氏による「スピリッツ」の人気連載作品。

 

 

===

文:大森菜央 (Nao Ohmori)

写真:六本木泰彦(Yasuhiko Roppongi)



最新情報はこちらから フォローやいいね!をして最新情報を受け取ろう

Funmee!!編集部

Funmee!!編集部

TOP