いまこそトイカメラ推し! その理由は?
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【カッコいい写真・カメラと撮影のキホン】︎

いまこそトイカメラ推し! その理由は?


1990年代に感度の高い若者に人気を博した「トイカメラ」。


ネーミングからしてなんとも楽しげなそのカメラは、見た目はキッチュながら、仕上がる写真は特有のアーティスティックさを持ち、熱狂的なファンを生んだものです。


時は経ち、2018年。ここ最近、トイカメラの話題は少なくなり、あの愛らしい姿を店頭で見かけることも少なくなったような……。


いま、トイカメラシーンはどうなっているのか? 今回はそんなテーマに迫ります。



トイカメラブームを振り返る

 出典  Funmee!!編集部


トイカメラブームとは一体何だったのか?


トイカメラメーカーであり、今日に至るトイカメラシーンに精通する株式会社GLOBAL・DCの徳橋広志郎さんにお話を伺いました。


「トイカメラの魅力は何といっても、カメラ本体の多様性と可愛らしさ、そして手軽さです。機能が削ぎ落とされているため、操作も簡単です」(徳橋さん:以下同)


やはり、ブームとなった背景にはトイカメラならではの外見のユニークさがあったよう。では、あれほどまでに盛り上がった経緯は何だったのでしょうか?


「『トイカメラ』という言葉自体は俗称、つまりニックネームのようなもので、推奨していないメーカーもあります。しかし、まるでおもちゃのような愛くるしい容姿と、簡単な操作性から、ユーザーや販売店のなかで『トイカメラ』というフレーズが定着したのだと思います。先駆けとなったのは、HOLGA(ホルガ)やLOMO(ロモ)のLC-Aでしょうか。1990年代にヴィレッジヴァンガードさんなどの雑貨屋さんで広く取り扱わていましたね。あの頃がトイカメラブームの最盛期だと思います」


なるほど、'90年代の雑貨ブームがトイカメラをおしゃれなアイテムとして位置付けし、盛り上がりを後押ししたのは納得できますね。さて、その後、トイカメラはどのような道を歩んできたのでしょう?


「2000年代に入り、トイカメラにもデジタルの波が押し寄せます。デジタルのトイカメラ、通称『トイデジ』が多数発売されました。一方で、スマートフォンが台頭し、さらにスマホ内蔵のカメラは高画質化していきます。このスマホ普及と内蔵カメラの高画質、高機能化によりトイカメラ人気は下火になっていきました。2018年現在、海外での子ども向けモデルを除けば、トイカメラを製造してる会社はほとんどなくなり、取り扱うお店も少なってしまいましたね」


なんと、トイカメラの魅力に迫るどころか、トイカメラは絶滅危惧にあるということなのでしょうか!



トイカメラは健在、そしてやはり魅惑的!


「ちょっと寂しい話になってしまいましたが、ご安心ください。当社では今でもトイカメラを製造していますし、ホルガも扱っています」


てっきりトイカメラは過去の産物となってしまったかと思いきや、いまだ製造が続いているとのこと。これは往年のトイカメラファンにも嬉しいですし、これからトイカメラの魅力に触れる人にも心強い!


では、具体的なモデルを紹介してもらいましょう。



HOLGA DIGITAL(ホルガ デジタル)

ボディカラー:ミックス
 提供  BONZ SHOP
ボディカラー:ミックス


トイカメラブームの立役者であ「ホルガ」のデジタル版。代名詞であるプラスチック製のチープなボディとフィルムならではの現像するまで何がとれている分からないワクワク感。デジタルになったこのモデルでの、オモチャの様な可愛らしさは踏襲され、さらにはプラスチックボディの背面には液晶画面を付けないという潔さ!


写真の仕上がりはデータを確認してからの楽しみ、という発想はまさに現代におけるトイカメラのあるべき姿といえるでしょう。




[作例]

 提供  BONZ SHOP
 提供  BONZ SHOP
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プラスチックレンズによる鮮烈な写り、周辺露光落ち(トンネル効果)とも呼ばれる写真の隅に現れる黒い影、そして簡単な構造ゆえに発生するコントロール不可能な背景のケラレ、ボケ、歪み、光漏れはHOLGA DIGITAL(ホルガ デジタル)でも完全再現。アスペクト比を4:3と1:1から選択可能です。



カラーバリエーションもホルガの魅力。すでに紹介したマルチカラーのミックスに加え、(上段左上から時計回りに)ブラック、ホワイト、ピンク、ネオングリーン、ネオンブルー、ネオンイエロー、ネオンオレンジをラインナップ
 提供  BONZ SHOP
カラーバリエーションもホルガの魅力。すでに紹介したマルチカラーのミックスに加え、(上段左上から時計回りに)ブラック、ホワイト、ピンク、ネオングリーン、ネオンブルー、ネオンイエロー、ネオンオレンジをラインナップ


イメージセンサー:1/3.2型800万画素CMOSセンサー(アスペクト比は4:3と1:1を選択可)/絞り:F2.8、F8.0/撮影距離:1.5m~∞/シャッタースピード:1/60秒、バルブ/サイズ:W92×H73×D56(mm)/重量:100g(電池含まず)/電源:単3乾電池×2/記録メディア:SDカード(Wi-Fi内蔵SDカード対応)/USBポート:microUSB/メーカー希望小売価格

:1万584円



BONZART Lit+

 提供  BONZ SHOP


画素数こそ30万画素とトイデジ仕様ながら、外観のカメラらしいフォルム、そして何といっても手のひらサイズというアンバランスさが魅力の「BONZART Lit+」。背面には液晶モニターを備え、影時のフレーミングや撮影後のプレビューも可能です。さらに最大640×480の音声付動画撮影機能、デジタル4倍ズーム、セルフタイマー機能や三脚穴などサイズとは裏腹の多機能さがウリのトイデジなのです。







[作例]

 提供  BONZ SHOP
 提供  BONZ SHOP
(c)変デジ研究所 http://apple.mo-blog.jp/camera/
 提供  BONZ SHOP
(c)変デジ研究所 http://apple.mo-blog.jp/camera/
(c)変デジ研究所 http://apple.mo-blog.jp/camera/
 提供  BONZ SHOP
(c)変デジ研究所 http://apple.mo-blog.jp/camera/


8種類のカラーエフェクトや露出補正、ホワイトバランス調整など、豊富なメニューを搭載しているため、その表現力は圧倒的。様々な設定を試して、トイデジ、「BONZART Lit+」ならではの作品を生み出してみると良いでしょう。



こちらもカラーバリエーションは豊富。ラインナップの一部ではあるが、左からピンク、スカイブルー、ブラック(モニター側の背面)
 提供  BONZ SHOP
こちらもカラーバリエーションは豊富。ラインナップの一部ではあるが、左からピンク、スカイブルー、ブラック(モニター側の背面)


イメージセンサー:30万画素CMO/焦点距離:50cm~∞/液晶モニター:1.44インチ カラーTFT/ズーム:デジタル4倍ズーム/セルフタイマー:Off、2秒、10秒/カラーモード:ノーマル、白黒、セピア、ネガ、赤、グリーン、青、ヴィヴィッド/記録メディア:microSDカード(最大16GB)/ホワイトバランス:オート / 晴天 / 曇天 / 蛍光灯 / 白熱灯/EV値:±2.0 (0.3EVステップ)/言語設定:日本語 / 英語/静止画解像度:3M(2048×1536)、1M(1280×1024)、VGA(640×480)/動画解像度:640×480、320×240/電源:内蔵リチウムバッテリー/サイズ:W66xH43xD20mm ※突起物を除く/重量:33g/付属品:カメラ本体、USBケーブル、ストラップ/メーカー希望小売価格:5,980円



さぁ、トイカメラを手にしよう!


「どうですか? 実機や作例をご覧になると、トイカメラ、トイデジならではの魅力がお分りになったのではないでしょうか。画素数や機能、エフェクトの豊富さを基準とするならば、トイデジは一眼レフカメラはおろか、スマートフォンにも及びません。それにも関わらず、われわれがトイデジを提唱し続けているのは、肩肘張らずに『カメラというプロダクトを持ってシャッターを切る楽しさ』を味わっていただきたいからなんです」と徳橋さん。


多くの人がスマートフォンを手にして、アプリのエフェクトを使えば”それなりな雰囲気”の写真を撮れるいま。そして、プロ顔負けの一眼レフが以前よりも手軽に購入できるようになった昨今。


誰もが高画質を謳う現代だからこそ、一線を画すトイカメラ、トイデジを手にすることは豊かな選択と言えるのです。



記事内でも紹介したミニサイズながら背面モニター、エフェクト、動画撮影と機能が盛り込まれた秀逸トイデジ。

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取材協力:BONZ SHOP TEL:03-6379-9985

https://www.bonzart.jp/

(運営会社:株式会社GLOBAL・DC)


文:諸橋 宏(Hiroshi Morohashi)

写真(カバー写真):鈴木規仁(Norihito Suzuki)

カメラ
2018年7月9日
Funmee!!ライター
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