クルマは走ってなんぼ!実用性を兼ね備えるヴィンテージワーゲンの楽しみ方


横浜市で’70sスタイルのサーフボードを取り扱うサーフショップ「HOLY SMOKE」の梶川剛志さん。

数々のヴィンテージワーゲンを乗り継いできたが、「あくまでもクルマは移動手段」と力強く語る。

梶川さんならではのワーゲンの嗜み方を教えてもらいました。



クルマはサーフィンに行くための道具。実用的じゃなければ意味がない

梶川さんの車両は、外装だけでなく機関系や足回りの整備を施し、常に日常の足として使えるコンディションを維持している。ワーゲンは飾りじゃない

 出典  Funmee!!編集部


―― 普段からヴィンテージワーゲンに乗っているようですが、愛車との付き合い方で意識していることを教えてください。

 

ぼくはクルママニアじゃないから、クルマはあくまでもサーフィンなど趣味を楽しむための移動手段だと思っています。ヴィンテージ市場での価値を自慢したり、休みの日に鑑賞するだけではおもしろくない。毎日’70sのワーゲンに乗りたいし、これで海に行くのは最高の気分です。

 

だから普段から自分でしっかり整備して、本来の働くクルマとしての性能はキープしています。また、この車両はキャンパー仕様の内装にさらに手を加えて、サーフィンに行くための実用性をアップデートしています。



車内は基本的に当時の装備を残しながらも、二段ベッドを自作してボードを積むスペースとして使っている

 出典  Funmee!!編集部

第二の趣味である釣り道具はベッドの下のスペースにまとめる。多趣味な梶川さんなりの空間の使い方だ

 出典  Funmee!!編集部


―― サーフビークルとして、梶川さんが愛車に求める条件を教えてください。

 

まず、サーフィンを第一に考えるなら道具を沢山積めることと、立って着替えることができること。さらに、車中泊ができることもポイントです。

 

ハイルーフのキャンパーはその条件を満たしています。さらに、ぼくは車内に二段ベッドを自分で作っているのでそこにサーフボードを積むこともできるし、道具が多い時は純正装備のベッドを開けないから、二段ベッドで寝ることもできるようにしています。

 

波がない時用に釣りの道具も積んでいるので、この1台あれば退屈することはないですね。



大人が立つことができるほどの天井高を確保してくれるハイルーフは、サーフビークルとしての梶川さんのこだわり

 出典  Funmee!!編集部

ワーゲンは作りが丈夫! だから大衆車として成功した


―― 旧いクルマを日常的に使うために注意すべきことはありますか?

 

まったく知識がないのならば、信頼できる空冷ワーゲン専門店に頻繁に持って行って、例えばエンジンオイルの交換などひと通りのメンテナンスはしてもらうべき。

 

でも本当は、少しずつでも基本的な整備やトラブルの対処は自分でできるように身につけておきたいところ。ちょっとした異変に自分で気づけるようになれば、大きなトラブルは避けられるし、自分で触ること自体が楽しくなってくると思うんです。

それがヴィンテージカーとうまく付き合うための秘訣かもしれないですね。

 

 

―― 基本的な知識と技術を身につければ、不安要素はなくなる?

 

もちろん全くないとは言えませんが、そもそもワーゲンのパーツの素材や構造は長く使うことを想定して作っているのでかなり丈夫ですよ。旧車のためのアフターパーツも多いし、旧いワーゲンが世界中にいまでも多く残っているのはそういう理由だと思います。それはアメリカ車にも同じことがいえるでしょうね。

 

安くて丈夫なクルマだから大衆車として、若いサーファーたちにも愛された。サーフカルチャーとの結びつきにも納得できますよね。



タイプ4エンジン(通称パンケーキエンジン)を搭載。小排気量ながらリアエンジンのため、リア荷重でトルクがかかり、比較的悪路にも強い

 出典  Funmee!!編集部

自分でいじることも含めて当時のカーカルチャーを体現する


―― 梶川さんの愛車の整備は自分で行われているのですか?

 

ほぼ全て自分でやります。ぼくは昔からクルマをいじること自体が好きだし、自分で普段から見ていればクルマの状態を知ることができる。それに、アメリカでは一般のユーザーがガレージで自分のクルマを自分でいじるのは決して珍しいことじゃない。

 

お金で買えるモノだけを真似するのではなく、そういうリアルなライフスタイルまで含めてアメリカンカルチャーを楽しみたいですね。



自分でいじって、しっかり走る。だから自分のスタイルに必要なものを把握でき、自分仕様のディテールにもこだわれるのだ

 出典  Funmee!!編集部


■プロフィール

梶川剛志さん

1968年生まれ。中学生の頃からアメリカンカルチャーに傾倒し、25歳でサーフィンを始める。趣味が高じて、約15年前に脱サラし’70sスタイルのサーフショップ「HOLY SMOKE」をオープン。サーフィン以外に、ヴィンテージカーや釣りにも造詣が深く、一度ハマった趣味はとことん追求するタイプ。

 

 

■取材協力

HOLY SMOKE

神奈川県横浜市青葉区荏田町305-2

TEL:045-914-5573

営業時間:12:00〜20:00(月〜金)、11:00〜20:00(土日)

休み:無休

 

 

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文:金原悠太(Yuta Kinpara)

写真:百々智広(Tomohiro Momo)



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Funmee!!編集部

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