April 1, 2024

Category: 音楽

’90sカルチャーを追体験!いま聴きたい渋谷系アルバム10選【後編】

元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんが2年連続で著書を出版するなど、渋谷系ブームの渦中にいた方たちの活躍は目覚ましいものがあります。 約20年が過ぎたいま、渋谷系の音楽はどのように響くのでしょうか。 今回は前編に引き続き、同時代に渋谷系の音源を買い漁っていたタワーレコ―ドの内田暁男さんに、思い入れのある名盤5枚をセレクトしてもらいました。それでは、どうぞ! かせきさいだぁ『かせきさいだぁ≡』(1995) かせきさいだぁはもともと、LB NationのTonepaysというヒップホップ・グループに所属していました。このアルバムもサウンド的にはヒップホップですが、そこにインディーポップ的ともいえる叙情性を持ち込んだアプローチで、当時、非常に新しかったです。 トラックやリリックの引用元は、はっぴいえんど、つげ義春、The Beatlesといったユニークなラインナップ。たとえば、「冬へと走り出そう」という曲は、Aztec Cameraの「Walk Out to Winter」が元ネタです。 レコーディングには、ホフディランのワタナベイビー、HICKSVILLEの木暮(晋也)さん、川辺ヒロシさんといった、渋谷系の重要人物が参加しています。渋谷系が内包していた、多様な音楽性を体現する作品の一つです。 サニーデイ・サービス『東京』(1996) ディープな音楽ファンとして知られている曽我部(恵一)さんは、当時、いろいろな音楽にアクセスした末にはっぴいえんどや日本の古いフォークミュージックにたどり着き、それらをエッセンスとしてサニーデイに取り入れていました。

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ギターのない人生なんてありえない! 野村義男さんのギター愛

プロギタリストとして様々なミュージシャンとステージを共にする一方、日本有数のギターコレクターとしても著名な、“よっちゃん”こと野村義男さん。 近年入手したコレクションの一部を紹介していただくとともに、ギターへの愛情や集め続ける理由を語っていただきました。 ひと目惚れして、衝動買いしたギターたち コレクションの一部を背に語る野村義男さん  出典  Funmee!!編集部 膨大な数のコレクションを、自宅のほかガレージを数棟借りて保管しているという野村さんですが、「集めている」という意識はゼロなんだとか。「こんなにあってもしょうがないと思うのですが、すべて衝動買いなんです。探して見つかるようなものでもないのですが、日本中の楽器屋さんや質屋さんを日々めぐっていると、遭遇しちゃうんですよ。ほしいギターと!」 手持ちのラインナップも流動的で、数年前にギターの写真集を出した野村さんですが、今そのうちの100本近くは手元になく、その分新しいものと常に入れ替わり続けているそうです。 最高のギターを未来に引き継ぎたい お気に入りの一本「カスタムテレキャスター」を手にとった野村さん。膨大なコレクションを維持するメンテナンスの秘訣は「オイルやワックスなど、余計なことはせずに1〜2時間かけて丁寧に手の脂を拭き上げ磨くこと」だそう  出典  Funmee!!編集部 現在も300本以上ものギターを持っている野村さんですが、半分以上は弾いていないんだとか。その理由は「未来に、最高のギターを残したいから」だといいます。 「例えば、70年近く前のギターがとてもいい状態で手に入ったとしますよね。それってつまり、前のオーナーたちが丁寧に扱ってきてくれたお陰なわけです。自分もそれと同じことをしたい。それだけなんです」 野村さんは自分の所持しているギターに対して、”自分がこのギターの最後のオーナー”とは思っておらず、ずっと先の未来に生きる人に”過去にこういうギターがあった”ということを伝えたいと思い、日々ギターと向き合っています。 ギターを愛しているから、「みんなが持っていないもの」がほしい! 珍しいマンドリンのような弾き味のギター

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